スプリットタンの概要
スプリットタンとは
「スプリットタン」という言葉を聞いたことはありますか?
それは、舌の先端を二つに割く、まるで蛇のような舌を手に入れる施術です。
近年、耳たぶや鼻へのピアスと同様に、スプリットタンは自己表現の方法の一つとして、一部の愛好家の間で注目を集めています。しかし、スプリットタンの歴史は意外と古く、古代文明まで遡ります。
舌は唾液腺が近くにあったり、太い血管が多かったりと狭い範囲に多くの組織があります。
この施術は、医療機関で医師によって行われる場合と、ピアススタジオのような施設で無資格者によって行われる場合があります。もちろん、医療機関で行う方が衛生面や安全面で優れており、合併症のリスクも低くなります。
スプリットタンの歴史
スプリットタンは、古代アステカ文明やマヤ文明などで、宗教的な儀式や戦士の証として行われていたという記録が残っています。当時の人々は、スプリットタンによって神聖な力や勇気を得られると信じていたのかもしれません。
その後、西洋社会ではスプリットタンはほとんど見られなくなりましたが、一部の部族社会では伝統的な儀式として、あるいは社会的な地位を示すものとして行われ続けてきました。
1990年代後半になると、アメリカを中心にスプリットタンが再び注目を集めるようになります。これは、ピアスやタトゥーなど、自分の身体を装飾するボディモディフィケーションが若者の間で流行したことが影響しているとされています。
このように、スプリットタンは時代や文化によって、その意味合いを変化させてきました。現代社会においては、個人のアイデンティティを表現したり、ファッションの一部として捉えられたりすることが多いようです。
例えば、自分の好きなアーティストがスプリットタンをしているのを見て、自分もやってみたいと思う人もいるでしょう。あるいは、人と違う個性的な自分を演出するためにスプリットタンを選ぶ人もいるかもしれません。
スプリットタンに関する誤解と真実
スプリットタンに対して、「危険な行為だ」「身体に悪影響があるのではないか」と心配する人もいるかもしれません。確かに、スプリットタンは身体に傷をつける行為であり、感染症や出血などのリスクを伴います。
しかし、医療機関で適切な処置を受けた上で施術を行えば、安全にスプリットタンを行うことができます。ただし、スプリットタンは一度施術すると、元に戻すことが難しいということも知っておく必要があります。
スプリットタンの施術方法と手順
スプリットタンの手術には、大きく分けて2つの方法があります。
1.メスやナイフをを使う方法。ピアススタジオは主にこちらです。
2.『高周波メス』を使う方法。当院アこちらで行います。
『高周波メス』を使用することで、止血をしながら、組織をしっかりと分断することができます。
舌は人それぞれ長さがかなり違います。
従って切れる長さも変化します。
施術は
マーキング⇒切開⇒止血と進みます。
・縫合の有無
どの様なスプリットタンにしたいかによって縫合をするかしないかを決めます。
①切開した断面を『切ったままそのままの形』にしたい場合、縫合をしません。
②切開した断面を『なだらかに丸く』したい場合、縫合をします。
縫合は溶ける糸を使用するので抜糸は必要ありません。
・舌小体切除
舌小体は舌の下にある舌を固定している組織です。
これが人によって様々な長さをしていて、舌小帯が生まれつき短い方もいます。
その場合には活舌が悪くなったりと病的な症状を来たします。
スプリットタンを作る際に、舌小帯が短い方は十分に長さを確保できない場合があります。
その場合には舌小帯切除を追加します。
舌小帯切除のみの施術は行っておりません。
舌小帯とは
生まれたときから舌小帯が短かったり、硬くなっていたりする状態を「舌小帯短縮症」といいます。赤ちゃんの場合、母乳やミルクを飲む際に、舌を上顎にうまく密着させることが難しく、うまく吸うことができません。そのため、授乳に時間がかかったり、十分な量のミルクを飲むことができず、体重が増えにくいことがあります。また、授乳中に疲れてしまったり、ミルクを吐き戻してしまうことも多く、お母さんにとっても負担が大きくなってしまいます。
成長するにつれて、今度は発音への影響が出てきます。「ラリルレロ」「タチツテト」「ナニヌネノ」などの音がうまく発音できなかったり、「きしゃぽっぽ」といった、舌を大きく動かす必要がある言葉がうまく話せないことがあります。
さらに、舌小帯短縮症は、口腔内の衛生状態にも影響を与える可能性があります。舌の動きが制限されることで、食べかすや歯垢が溜まりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性も考えられます。
舌小帯短縮症かどうかを判断するには、医師による診察が必要です。診察では、舌の動きや長さを確認したり、実際に舌を動かしてもらったりして、舌小帯の状態を評価します。
スプリットタンの修正術
スプリットタンにした後で、「やっぱり元に戻したい…」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
スプリットタンは、正しく修復手術を行えば、ある程度元の状態に戻せる可能性が高い施術です。
しかし、だからといって、安易に考えてはいけません。
スプリットタンの手術自体が、舌という重要な器官にメスを入れるという、非常にデリケートな施術です。それをさらに修復するということは、より複雑な技術と注意深さを求められます。
修復を決意する前に、手術のリスクや合併症、そして術後の生活への影響について、じっくり話し合い、納得した上で手術を受けることが重要です。
スプリットタンの状態を
再度傷を切開して縫合します。
但し、完全に元通りに戻るわけではありません。
傷は一度つけたものは完全に元にもどるものではないので、
しっかりと考えて施術を考慮してください。
医療機関で行うのと、ピアススタジオで行うの違い
スプリットタン手術は、医療機関とピアススタジオ、どちらで行うべきか迷う方もいるかもしれません。費用面だけで見ると、ピアススタジオの方が安価に思えるかもしれません。しかし、スプリットタンは舌という、食事や会話、呼吸など、私たちが生きていく上で欠かせない機能を担う、非常に重要な器官にメスを入れる施術です。安易に費用だけで決断してしまうのは大変危険です。
医療機関でスプリットタンを行う最大のメリットは、医師による施術と徹底した衛生管理による安全性です。医師は、人体構造や解剖学に関する専門的な知識と、豊富な経験を持っています。舌の構造は複雑で、血管や神経が集中しているため、スプリットタン手術は、高い技術力と繊細な作業が求められます。
また、当院では医療機関にしかない『高周波メス』というもので施術をします。
舌の神経を傷つけてしまうと、味覚障害や麻痺などの後遺症が残ってしまう可能性があります。医師は、このようなリスクを最小限に抑えるために、手術用顕微鏡などを用いて、神経や血管を避けながら、丁寧に施術を行います。
また、医療機関では、衛生管理も徹底されています。手術室は常に清潔に保たれ、手術器具は滅菌処理されています。これは、手術部位の感染症を防ぐために非常に重要です。
一方、ピアススタジオでは、施術者は無資格者であり、一般の人です。技術レベルや衛生管理体制が医療機関と比べて劣る場合があります。施術を受ける際には、経験、衛生管理体制などを事前にしっかりと確認することが大切です。器具の使いまわしなどは取り返しのつかない感染症を引き起こします。
スプリットタン
- スプリットタン
通常価格100,000円(税込 110,000円)
モニター70,000円(税込 77,000円)
会員モニター50,000円(税込 55,000円)
- +オプション 切除断面縫合
通常価格10,000円(税込 11,000円)
- +オプション 舌小帯切除
通常価格20,000円(税込 22,000円)
※舌小帯切除部位は溶ける糸で縫合をします。
- 当院施術後のスプリットタン再施術
通常価格25,000円(税込 27,500円)
※舌は治癒が強い部位なので、傷が塞がり徐々にスプリットタンの状態が浅くなってくる場合があります。その再施術の価格です。
スプリットタン 戻し修正
通常価格100,000円(税込 110,000円)
※一度スプリットタンにしたものを完全に元通りにすることはできません。傷跡や段差は残ります。
スプリットタンの詳細情報
- 施術時間
- 1時間
- 麻酔
- 局所麻酔、笑気麻酔
- 通院
- 抜糸なし
- ダウンタイム
- 痛み1~2週間
内出血1~2週間
腫れ1~2週間
ろれつのまわりにくさ1~6ヶ月程度 - 完成までの期間
- おおよそ1ヵ月で半分ほど
3-6ヵ月ほどで完成
(個人差はあります) - 生活
- メイク:当日から可能です。口唇は出来れば2,3日避けてください。
擦らない軽い洗顔(泡洗顔含む):当日から可能です
シャワー:当日から可能です。
お風呂:1~2週間は避けてください。
運動:激しい運動は出来れば1ヶ月は控えてください。
マッサージ:制限はありません。
コンタクトレンズ:当日から可能です。
食事:1~2週間は辛い物などの刺激物は避けてください。
歯磨き:翌日から可能です。傷に触れない程度に優しく始めてください。
歯医者:1ヶ月程度は避けた方がよいです。
- 合併症
- ▼感染
確率は低いですが、傷口から感染を起こす場合があります。
赤みがあったり、痛みがある場合は来院頂き診察させていただきます。
▼術後出血
内部の操作になるので出血が続く場合があります。手術部位が異常に腫れてきた場合、
早急に来院頂き診察させていただきます。
▼違和感(感覚障害)
切開により近くの神経が必ず少しは切れるので感覚の違和感がでる場合があります。8割の症状は6か月~1年の時間経過で
回復しますが、軽度の違和感は残る場合があります。
▼左右非対称
舌の大事な組織を避けながら切開するので、必ず左右対称にはなりません。
▼ろれつの回りにくさ
スプリットタンにすれば、必ず、しゃべり方が変わります。1~6ヶ月程度で慣れてきますが、100%スプリットタンにする前と同じ状態になることはありません。
▼味覚障害
一時的に味覚が低下する可能性があります。8割の症状は6か月~1年の時間経過で回復しますが、軽度の違和感は残る場合があります。
▼その他
だるさ・熱感・発熱・頭痛・咳・蕁麻疹・かゆみ・むくみ・冷や汗・胸痛・動悸・アナフィラキシーショック・呼吸困難など生じることがあります。 - トラブル
- ▼糸が出てくる
舌の内部は溶ける糸で縫合します。自然に脱落することがありますが、問題ありません。
▼傷の引き連れ
傷が治るまでの6ヵ月ほどは引き連れを感じる場合があります。
▼左右差
軽度のボリュームの左右差は必ずでます。6ヵ月以降も明らかな左右差がある場合は再度切除する場合もありますが、
傷が綺麗に治りにくくなります。
▼再癒着
舌は傷の治りが良い部位なので、切開した部位が再癒着する場合があります。3日程度は寝る間等はガーゼをまくことをお勧めします。 - 保証
- この施術には無料の再施術の保証はありません。当院でスプリットタンの施術をされた方は27500円(税込)で再切除することができます。
ご予約・お問い合わせRESERVATION
受付時間:10:00〜19:00 (不定休)
電話番号:052-452-7888
〒453-0015
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