糸リフトの傷口は目立つ？傷跡を早く治す方法やダウンタイムを解説！

糸リフトは、フェイスラインの引き締めやたるみの改善を目的とした美容施術の一種です。切開を伴わないため、比較的短期間で回復が見込める点が特徴ですが、「施術後の傷口は目立たないのか」「治癒までにどの程度の時間を要するのか」といった疑問を抱く方も少なくありません。

本記事では、糸リフト後の傷口がどのように回復していくのか、ダウンタイム中に生じる症状や回復期間の目安について詳しく解説します。さらに、傷口の早期回復を促すための適切なケア方法についても紹介します。正しいアフターケアを実践することで、よりスムーズな回復と理想的な仕上がりを実現できるでしょう。

糸リフトの傷口は目立つ？

糸リフトの傷口はほとんど目立ちません。施術でできる傷の大きさは針穴程度であり、2週間から1ヶ月ほどで塞がるため、時間が経てば目立たなくなります。

まれに色素沈着が起こることもありますが、6〜12ヶ月程度で薄れていきます。通常、髪の生え際やフェイスラインなど目立ちにくい部位に針を刺すため、周囲から気付かれる心配も少ないでしょう。

糸リフトの傷口はいつ治る？

糸リフトの傷口は、施術後1〜2週間でほぼ目立たなくなり、完全に回復するまでには約1ヶ月を要するのが一般的です。

施術直後は赤みや腫れが生じ、場合によっては軽度の内出血が見られることもあります。特に施術後3日目までは腫れがピークに達するため、ダウンタイムを考慮したスケジュール調整が推奨されます。

施術から2週間が経過すると、多くの方が普段通りの生活を送れるようになります。ただし、肌のターンオーバーが進み、完全に回復するまでには約1ヶ月を要するため、この間は摩擦を避け、紫外線対策を徹底することが重要です。

糸リフトの傷口はどこにできる？

糸リフトの傷口が生じる部位は施術方法によって異なりますが、一般的に以下の箇所が挙げられます。

• 髪の生え際
• 耳の後ろ
• フェイスライン
• 顎下

これらの部位は傷口が目立ちにくく、回復後も周囲に気付かれる心配が少ない点が特徴です。

髪の生え際に施術を行う場合はこめかみ部分から糸を挿入するケースが多く、髪で覆われるため自然にカバーできます。耳の後ろに施術を行う場合もフェイスラインを引き上げる目的で使用されることが一般的で、見た目への影響はほとんどありません。

糸リフトの施術は痛い？

糸リフトは局所麻酔を使用するため、施術中に強い痛みを感じることはほとんどありません。ただし、麻酔の注射時には軽い刺激を伴う場合があります。痛みが心配な方は笑気麻酔を追加で使用すれば、さらに痛みの軽減が可能です。

施術後は、麻酔が切れると軽度の痛みやつっぱり感が生じることがあります。

特に、顔を動かした際に違和感を覚えることがあり、表情を作る際に引っ張られるような感覚が続くケースもあります。

糸リフト以外の施術でできる傷口の特徴

糸リフト以外にも、たるみ改善やフェイスラインの引き締めを目的とした美容施術が複数存在します。施術の種類によって傷口の大きさや回復期間に差があり、ダウンタイムの長さも異なるため、それぞれの特徴を理解することが重要です。

切開リフト

切開リフトは、余分な皮膚を取り除きながらリフトアップを行う外科的な施術です。皮膚を切開するため、耳の前や後ろ、髪の生え際などに比較的大きな傷口が生じます。

施術後は痛みが1-2週間、内出血が2-4週間、腫れが1-3か月でます。切開線については、施術後1か月まで赤みを帯びており、3-6か月で白い線の傷になります。

顔の脂肪吸引

脂肪吸引は、余分な脂肪を吸引してフェイスラインを引き締める施術です。傷口は耳の後ろや顎下に3〜5mm程度の切開を加え、そこからカニューレ（脂肪を吸引する管）を挿入するため、糸リフトよりもやや大きめになります。

施術後はダウンタイムに痛みや内出血が1-2週間、腫れが1-3か月生じることが多いです。施術中は麻酔（局所麻酔、笑気麻酔、静脈麻酔）をするため、大きな痛みは感じにくいでしょう。。

傷口はほとんど分からなくなりますが、切開をするため少しは白い線として残ります。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸注入は肌のハリを向上させ、シワを軽減する目的で行われる施術です。施術には極細の針が使用されるため、傷口は針穴程度の小さなものであり、ほとんど目立ちません。

ヒアルロン酸のダウンタイムは、約1-2週間であり、内出血やツッパリ感があります。リフトアップ効果は糸リフトと比較すると控えめであり、ヒアルロン酸が体内に吸収されるため、効果を維持するには半年から1年ごとに継続的な施術が必要です。

ボトックス

ボトックスは筋肉の動きを抑制し、シワの軽減を目的として行われる注射施術です。ヒアルロン酸注入と同様に細い針を使用するため、傷口はほぼ目立ちません。施術後には内出血や一時的な違和感が見られることがありますが、内出血は1-2週間で治まり、違和感に関しては1か月程度で慣れていきます。

ダウンタイムが短いため、施術の翌日から注入箇所以外のメイクが可能であり、日常生活への影響が少ない点も特徴の一つです。

糸リフトのダウンタイムの症状

糸リフトはメスを使用しない美容施術のため、比較的ダウンタイムが短いとされています。

しかし、施術後には一時的な腫れや内出血、つっぱり感などの症状が生じることがあり、程度や回復期間には個人差があります。また、体質や生活習慣によっても回復のスピードが異なるため、適切なケアを行うことが重要です。

腫れ・むくみ

施術直後から顔全体にむくみが生じることが多く、特に施術当日と、翌日が腫れのピークとされています。糸を挿入した際に皮膚内部で、軽度の炎症が生じることが主な要因です。朝起きた際に顔のむくみを感じることがありますが、日中のうちに徐々に改善していきます。

また、長時間の入浴や激しい運動は血流を促進し、腫れが悪化する可能性があるため、施術後1週間程度は控えることが推奨されます。

痛み・違和感

施術中は局所麻酔を使用するため、強い痛みを感じることはほとんどありません。ただし、麻酔が切れた後に鈍い痛みやつっぱり感が生じる場合があります。

これらの症状は時間の経過とともに軽減し、通常1-2週間程度で改善されます。つっぱり感については糸が皮膚に馴染むまで継続することがありますが、多くの場合1ヶ月ほどで気にならなくなるでしょう。

施術後の痛みが気になる場合にはクリニックから処方される痛み止めの内服をしましょう。

内出血

糸リフトの施術では特殊なカニューレを使用するため注射針よりはリスクが少ないですが、それでも細い血管が傷つくことで内出血が生じることがあります。特に頬やフェイスラインなど血流が多い部位では、青あざのような内出血が見られ、施術直後は特に目立ってしまいます。

内出血は通常1〜2週間で自然に吸収され、徐々に薄くなります。回復を促進するためには、施術後48時間以内の冷却が効果的です。その後、内出血が軽減した段階で温めると、より早い改善が期待できます。また、ビタミンCや鉄分を含む食品を意識的に摂取することも、回復のサポートにつながります。

出血

施術直後は針を刺した箇所から微量の出血が見られることがありますが、多くの場合、軽くガーゼで抑えるだけで止まります。

しかし、施術後数日経過しても出血が続く場合や、異常な腫れが見られる場合には、速やかにクリニックへ相談することが推奨されます。

色素沈着

内出血が長引いた場合、色素沈着が発生する可能性があります。6〜12ヶ月の経過を経て徐々に落ち着いていきますが、軽度の色素沈着が残るかもしれません。

また、傷口の治癒過程で炎症が継続すると、メラニンの生成が促進されることがあります。摩擦を避け、十分な保湿を行うことで、色素沈着のリスクを軽減できます。洗顔やスキンケアを行う際は、過度な刺激を避け、優しくケアすることを心がけましょう。

糸リフト施術後のダウンタイム経過

糸リフトの施術後、ダウンタイムの症状は時間の経過とともに変化します。特に施術直後から3日目までは腫れや違和感が強く表れ、その後は徐々に落ち着いていく傾向にあるでしょう。ここでは、施術後の経過を時系列で解説します。

施術直後

施術直後は、局所麻酔の影響で顔の感覚が鈍くなっています。動かしづらさもあるでしょう。また、糸が皮膚の内部に挿入されたことによる反応として、赤みや腫れが生じることがあるでしょう。針を刺した部位から少量の出血が見られる場合もありますが、通常はすぐに止まります。

施術直後の段階では、顔全体がむくんだように見え、特にフェイスラインに膨張感を覚えることがあります。しかし、一時的なむくみや炎症反応によるものであり、時間の経過とともに改善されます。施術当日は安静に過ごし、血流を促進する行動（長時間の入浴や激しい運動など）は避けることが重要です。

2.3日目

施術後2.3日目には、腫れやむくみがピークに達します。特に朝起きた際に顔の膨張を強く感じることが多いですが、日中のうちに徐々に軽減するでしょう。また、内出血による青あざが最も目立つ時期でもあります。

この期間は、腫れやむくみを抑えるために適度な冷却が効果的です。ただし、過度な冷却は血流を妨げる可能性があるため、短時間のアイシングに留めることが望ましいでしょう。また、つっぱり感が気になることもありますが、無理にマッサージを行ったり、患部を強く触れたりすることは避けるべきです。

1～2週間

1週間が経過すると、腫れや内出血が大幅に改善され、顔の違和感も次第に薄れていきます。赤みが引き、肌のトーンが通常に戻り始める時期です。つっぱり感が残る場合もありますが、多くの場合、2週間程度で気にならなくなります。

この頃になると、メイクによる施術痕のカバーが可能になります。内出血がまだ残っている場合は、コンシーラーを使用することで自然に目立たなくすることができます。

1ヶ月

施術から1ヶ月が経過すると腫れやむくみは完全に落ち着き、糸が皮膚にしっかりと定着します。この時期にはリフトアップ効果がもっとも安定し、より自然な仕上がりが期待できます。

糸の種類や施術方法によっては、1ヶ月経過後も若干の違和感を感じることがありますが、通常は時間とともに軽減されるでしょう。また、この時期は紫外線対策や保湿を徹底し、施術後の肌の健康を維持することが大切です。

3ヶ月

3ヶ月が経過すると糸が皮膚の内部に完全に馴染み、施術の効果が最大限に発揮される時期となります。顔の動きも自然になり、違和感がほとんどなくなるため、日常生活において施術の影響を感じることはほぼなくなるでしょう。

糸リフトの持続期間は糸の種類によって異なりますが、一般的には6ヶ月から1年間程度とされています。効果を長持ちさせるためには、健康的な食生活や適度な運動を取り入れ、スキンケアを怠らないことが重要です。

糸リフトの傷口を早く治す方法

糸リフトの傷口は小さいものの、適切なケアを行うことで回復を促進することが可能です。一方で、誤ったケアを行うと治癒が遅れたり、傷跡が残るリスクが高まるため、施術後の過ごし方には十分な注意が必要です。

患部に触らない

施術後の傷口は非常にデリケートな状態であり、無意識に触れることで雑菌が入り、炎症を引き起こす可能性があります。特に、手で患部をこすったり、かさぶたを剥がしたりすると、傷跡が残る原因となるため避けましょう。

かゆみを感じる場合は、直接触れるのではなく、軽く冷却することで症状を和らげるのが効果的です。また、施術後1週間は洗顔時の摩擦を最小限に抑え、優しく泡で洗うよう心がけましょう。

患部を清潔に保つ

感染を防ぐため、傷口を清潔に保つことが重要です。施術当日は創部の洗顔を控え、翌日以降も刺激を与えないよう注意しながら行う必要があります。また、メイクをする際は、清潔なスポンジやパフを使用し、患部を直接こすらないようにしましょう。

メイクを落とす際も、オイルクレンジングを直接こするのではなく、コットンに含ませて軽く押さえるようにすると負担を軽減できます。

糸の挿入部の傷口を隠すための化粧は絶対に避けてください。

血流の良くなる行動を避ける

施術後は、血流が過剰に促進されることで腫れや内出血が悪化する可能性があるため、長時間の入浴やサウナ、激しい運動は控えることが推奨されます。

また、アルコールの摂取は血管を拡張させ、腫れや内出血を悪化させる恐れがあるため、施術後1週間は控えることが理想的です。さらに、辛い食べ物や熱い飲み物も血行を促進するため、控えめにするのが望ましいでしょう。

血流の悪くなる行動を避ける

血流が滞ると傷の治癒が遅れる可能性があるため、長時間同じ姿勢を続けることや睡眠不足は避けることが重要です。スマートフォンやPCを長時間使用することで首や肩の血流が悪くなり、顔のむくみが解消されにくくなる場合もあります。そのため、適度にストレッチを行い血流をスムーズに保ちましょう。

また、喫煙は血管を収縮させ、皮膚の再生能力を低下させるため、傷の治癒を遅らせる要因となります。可能であれば、施術後は禁煙することが望ましいです。

食事に注意する

食事の内容も傷口の回復に影響を与えるため、肌の再生を助ける栄養素を積極的に摂取するとよいでしょう。

• タンパク質：皮膚の修復に必要不可欠であり、鶏肉や魚、大豆製品などを意識的に摂取することが推奨される
• ビタミンC：コラーゲンの生成を促進し、傷口の回復をサポートするため、柑橘類やピーマンなどの野菜を取り入れることが効果的
• 塩分・脂質の多い食品を控える：塩分の過剰摂取はむくみを引き起こすため、食事はできるだけ薄味を意識する

また、脂っこい食品は炎症を悪化させる可能性があるため、適度に抑えることが望ましいでしょう。

改善しない場合はクリニックに相談する

通常、1〜2週間程度で傷口はほぼ目立たなくなりますが、以下のような症状が見られる場合は、自己判断せず速やかにクリニックへ相談しましょう。

• 2週間以上経過しても強い腫れや痛みが続く
• 傷口が化膿し、黄色い膿が出ている
• 内出血が1ヶ月以上治まらない

傷の回復には個人差があるものの、異常が見られた際は早めの対応を心がけることが大切です。適切なアフターケアと生活習慣の見直しにより、よりスムーズな回復を目指しましょう。

まとめ

糸リフトの施術後は腫れや内出血、つっぱり感が出ることがあります。適切なケアを行うことで、回復を早められるでしょう。傷口を早く治すためには、清潔を保ち、血流に影響を与える行動を避けることが大切です。特に、喫煙やアルコール摂取は回復を遅くするため注意してください。

RosaBeautyClinicでは、経験豊富な医師が一人ひとりのお悩みに寄り添い、最適な糸リフト施術をご提案いたします。施術後のアフターケアもしっかりサポートし、安心して美しさを追求できる環境を整えています。自然な仕上がりと持続性の高いリフトアップをお求めの方は、ぜひお気軽にご相談ください。