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鼻に入れる糸って効果があるの?【美容外科医監修】

鼻の手術リフト・輪郭・小顔の手術

投稿⽇:2024.08.09  最終更新⽇:2024.10.03

「鼻を高くしたいけど、手術はちょっと怖い…」そう思っている方もいるかもしれません。そんな方へ、朗報です!鼻糸リフトは、メスを使わずに、まるで魔法のように鼻を高くする施術なんです。糸で鼻を引っ張り上げるなんて、ちょっと想像しにくいですよね?

例えば、顔に糸電話をつけたところを想像してみてください。糸電話の糸がピンと張って、顔が少し引っ張られる感じがしませんか? 鼻糸リフトも、これと似たようなイメージです。特殊な糸を鼻の下に通して、その糸を引っ張り上げることで、鼻筋を高くしたり、鼻先を少しだけ高くする効果があるのです。

こんなキャッチフレーズを、大手美容外科に行った時に営業を受けたことがありませんか?

確かにこのフレーズはすべて嘘ではありません。しかし、メリットしか知らずに美容施術を受けるのは危険です。

当院では鼻の糸リフトは行っていません。

この記事では、鼻の糸リフトのメリットやデメリット、そしてなぜ当院が導入していないかについて正直にお伝えすることで、 鼻の糸リフトを検討されている方の施術選びの参考になると良いなと思います。

この記事を書いた人

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土屋雄登医師 | 美容外科・皮膚科 Rosa Beauty Clinic 名古屋院⻑

コンプレックスを抱えていた幼少期をきっかけに美容外科医になるも、美容業界の悪しき闇や現実を知る。『本気の美容医療』を正直に提供するために名古屋駅前に開院。
幼少期からクラッシック音楽、絵画等あらゆる美の文化に精通している。
韓国へ頻回に赴き技術研鑽を続ける。リフトアップ施術、目元施術、クマ施術、鼻施術、等すべてを高いレベルで提供する。

資格: アラガン認定医、美容外科学会認定医(JSAS)、韓国糸リフト・目元・鼻整形ディプロマ

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鼻の糸リフトで期待できる効果と持続期間

鼻筋を効果的に通す施術方法

鼻筋を通す施術として、鼻の糸リフトは人気を集めています。では、具体的にどのように施術するのでしょうか?

まず、鼻先に麻酔をして、針で穴を開けます。その後1㎜程度の太さの糸が入ったカニューレというものを使用して鼻筋、鼻翼、鼻柱に糸をいれていきます。この時に鼻を持ち上げながらいれることで、鼻の高さや厚みをだしていきます。丁度、キャンプの時に、テントを張るときの骨組みになるようなイメージです。

鼻先を理想の形に近づける持続期間

「鼻の糸リフトの効果は、どれくらい続くの?」と気になっている方も多いでしょう。効果の持続期間は、使用する糸の種類や個人差によって異なってきます。

一般的には、3ヶ月から6ヶ月程度と言われています。個人差が大きいので、中には効果が1年以上持続する方もいれば、数ヶ月で効果が薄れてしまう方もいます。

効果が薄れてくると、元の鼻の形に戻ってしまうため、継続して効果を実感したい場合は、定期的に施術を受ける必要があります。

ダウンタイムや施術後の注意点

「施術後の腫れや痛みが心配…」という方もご安心ください。鼻の糸リフトは、メスを使わない施術なので、ダウンタイムが短いのが大きなメリットです。

施術直後は、多少の腫れや赤み、内出血が出ることもありますが、多くの場合、数日で落ち着きます。個人差はありますが、1週間程度でほとんど気にならなくなる方が多いです。メイクも数日後から可能なので、日常生活に大きな支障はありません。

ただし、施術後しばらくは、鼻を強くこすったり、圧迫したりするのは避けましょう。また、うつぶせで寝るのも控えてください。

他の施術との比較

鼻を高くする施術は、鼻の糸リフト以外にも、ヒアルロン酸注入やプロテーゼ挿入など、さまざまな方法があります。それぞれメリット・デメリットがあるので、ご自身の希望やライフスタイルに合わせて、医師とよく相談することが大切です。

例えば、ヒアルロン酸注入は、鼻の糸リフトと同じく、ダウンタイムが短いのが特徴ですが、いずれ、吸収されてしまう事、複数回入れると鼻根部が横に広がってくるリスク等もあります。プロテーゼ挿入は、効果が半永久的に持続しますが、手術が必要となります。

鼻の糸リフトのリスクと副作用

鼻の糸リフトは、手軽に鼻の形を整えられる施術として人気ですが、美容医療である以上、リスクや副作用が存在します。

例えば、糸を鼻に入れるということは、体にとって異物を埋め込むということ。程度の差はあれ、必ず何らかの反応が起こります。

どんなリスクや副作用が起こりうるのか、事前にしっかりと理解しておくことが大切です。

感染

鼻の糸リフトは基本的にはPDO(ポリジオキサノン)という素材を使用します。通常のたるみをリフトアップさせる糸リフトにも一般的に使われている素材と同じです。しかし、鼻は皮脂や角栓がたまりやすい部位なので、頬等よりも感染の確率が高いです。また、PDOは吸収されていく経過で軽度の炎症をおこしますが、こちらも頬よりも鼻の方が炎症が起きる確率が高いです。しかし、感染した場合には簡単に糸を抜けるものではないので、OPEN法といって、鼻をしっかりと開くような手術が必要になる場合があります。鼻先や鼻筋が赤くなった場合にはすぐに施術したクリニックへ行きましょう。

糸の露出

鼻の糸リフトは、鼻の皮膚をテントの布、糸をテントの骨組みのようなイメージで挿入していきます。しかし、鼻の皮膚はペラペラな布とは違って、分厚く重いです。従って、時間経過とともに骨組みが曲がったり、または、骨組みが皮膚を刺激して突き破ったりすることがあります。糸の先が見えたりする場合はすぐに施術したクリニックへ行きましょう。

鼻の手術をするときの追加料金や施術への影響

鼻の糸リフトは、一般的に吸収性の糸リフトを使用して行われますが、糸が吸収されるときには、コラーゲンやエラスチンといった組織を産生しながら吸収されていきます。頬等にいれる糸リフトでは、これがたるみの予防になるのですが、鼻の皮膚はそもそもあまりたるむものではないので、あまり意味を成しません。それどころか、あなたが、未来に鼻のOPEN法等で手術をする場合には、その組織が手術の妨げになる場合があります。従って、今後のご自身の施術の計画を含めた考えが必要です。

鼻糸リフト以外の鼻整形

鼻の糸リフトは、比較的ダウンタイムが少なく、手軽に鼻を高くできる施術として人気ですが、効果が一時的であることや、感染や糸の露出のリスクがあるなどのデメリットも存在します。

もっと根本的に鼻の形を変えたい、半永久的に効果を持続させたいという方には、プロテーゼ挿入や鼻尖形成、鼻翼縮小といった外科手術が選択肢として挙げられます。

ヒアルロン酸注入

ヒアルロン酸注入は、鼻の糸リフトと同様に、メスを使わずに注射で施術を行うため、手軽に鼻を高くできる方法として人気があります。

ヒアルロン酸は、元々私たちの体内にある成分であり、安全性の高い素材として、美容医療の分野で広く用いられています。

鼻に注入することで、鼻筋を通したり、鼻先を高くしたり、顔全体のバランスを整える効果が期待できます。

例えば、鼻筋が低く、顔全体がのっぺりとした印象の方は、ヒアルロン酸注入によって鼻筋を通すことで、顔にメリハリが出て、立体的な印象を与えることができます。また、鼻先が低い印象の方は、ヒアルロン酸注入によって鼻先の高さを少し出すことによって、大人っぽく洗練された印象を与えることができます。

ヒアルロン酸注入は、施術時間も短く、ダウンタイムも少ないため、忙しい方でも気軽に施術を受けられるというメリットがあります。

効果の持続期間は、個人差がありますが、約半年から1年程度とされています。効果が薄れてきたと感じたら、再度注入することで、美しい鼻を維持することができます。

プロテーゼ挿入

プロテーゼ挿入は、シリコン製の人工物を鼻に挿入することで、鼻を高くしたり、形を変えたりする施術です。効果が半永久的に持続するため、「何度も施術を受けるのは面倒」「一度の手術で理想の鼻を手に入れたい」という方に向いています。

昔は「L型プロテーゼ」といって、鼻尖まで続くプロテーゼが使用されていましたが、鼻先の皮膚からプロテーゼが露出してくる副作用を多く認めたため、現在は「I型プロテーゼ」が広く使用されています。それによって、鼻尖を高くすることはできなくなりましたが、プロテーゼの露出のリスクはかなり軽減されました。

鼻尖形成

鼻尖形成は、鼻先だけを小さくしたり、形を変えたい場合に最適な施術です。鼻先の軟骨を調整したり、軟骨移植を行う時の土台作りをしていき、鼻先の形を整えます。

例えば、鼻先が丸く、団子鼻なのがコンプレックスという方や、シャープで洗練された印象の鼻先に憧れるという方に向いています。

鼻尖形成は、繊細な技術が求められる施術であるため、経験豊富な医師のいるクリニックを選ぶことが重要です。

軟骨移植

軟骨移植は、自分の体の一部の軟骨を採取し、鼻に移植することで、鼻の形を整える施術です。自分の軟骨を使用するため、アレルギー反応などのリスクが少なく、安全性が高いのが特徴です。主に、耳介軟骨や鼻中隔軟骨、肋軟骨が用いられます。

鼻尖形成や鼻翼縮小などの施術と併用されることもあります。

鼻尖形成は土台をつくるのみなので、マイルドな変化ですが、その土台の上に軟骨を置いてあげる事で、さらに綺麗な鼻先を作ることができます。

鼻翼縮小

鼻翼縮小は、鼻の幅が広いのがコンプレックスで、鼻を小さく見せたい場合におすすめの施術です。鼻の付け根部分を切開し、鼻翼の幅を狭めることで、スッキリとした印象の鼻を作ります。

例えば、鼻の幅が広く、顔が大きく見えてしまうのが悩みという方や、鼻筋は通っているのに、鼻の幅が気になって顔が垢抜けないと感じる方に向いています。

鼻翼縮小は、顔全体のバランスを見ながら、適切な幅に縮小することが重要です。

当院が鼻の糸リフトを行わない理由

当院は鼻の糸リフトを行っていません。しかし、施術ができないわけではなく、あえて施術をしていません。

その理由は、

  • 効果が一時的なこと
  • 感染や糸の露出のリスクがそれなりにあること
  • コストパフォーマンスが良くないこと
  • 未来にしっかりとした鼻の手術をしたいとなったときに支障が出る可能性があること

上記理由から施術メニューとしておいていません。

アップセールスが多いクリニックでは、

わざわざ手術をしなくても、糸で綺麗になれますよ!、糸で十分ですよ

と言われることもあるようですが、鼻の糸リフトで、手術と同じような効果は絶対に出せません

また、コストも10万円程度であればよいでしょうが、30万円も40万円もするようなクリニックもあるようです。

そのコストを支払う価値は当院としては無いと思っています。

鼻の手術を本格的に考えておらず、一時的でも良いので、鼻の形を変えたいという方には適応の施術と思います。

まとめ

鼻を高くしたいけど手術は怖いという方向けに、鼻の糸リフトのメリットやデメリット、なぜ当院が導入しないのかについて話しました。

鼻の糸リフトは特殊な糸を鼻に通して引っ張り上げることで、鼻筋を高くしたり鼻先を少しだけ高くする効果があります。効果は3ヶ月から6ヶ月程度持続し、施術時間も短くダウンタイムも少ないというメリットがあります。

ただし、様々なデメリットもあるため、医師に相談し、自分に合った施術を選ぶことが大切です。

Rosa Beauty Clinicは、多数の症例数を持つ医師が「本気の美容医療」を提供しているクリニックです。適応の有無や患者様のご希望をしっかりと判断したうえで施術いたします。メリット・デメリットもしっかりとご説明し、ご納得いただいたうえで施術をお受け頂けます。

当院の鼻の施術の症例写真

参考文献

  1. Wright L, Grunzweig KA, Totonchi A. Nasal Obstruction and Rhinoplasty: A Focused Literature Review. Aesthetic plastic surgery 44, no. 5 (2020): 1658-1669.

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