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糸リフトのひきつれは治らない?原因と対処法や注意点を解説
投稿⽇:2025.04.05 最終更新⽇:2025.04.05
糸リフトは、メスを使わずに手軽にリフトアップができる人気の美容施術ですが、施術後に「ひきつれ」を感じる方も少なくありません。「このひきつれはずっと続くの?」「治らないことはある?」と疑問を抱く方も多いでしょう。施術後の違和感が続くと、不安になるのは当然です。
本記事では、糸リフトについて詳しく解説します。ひきつれの原因や対処法も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
糸リフトの仕組み
糸リフトは、切開を伴わずにフェイスラインをリフトアップさせる美容施術です。顔の皮膚の内側に特殊な糸を挿入し、筋膜に近い皮下脂肪組織を直接引き上げることでたるみを解消します。この方法により、皮膚を切開する必要がなく、体への負担が少ないままリフトアップ効果が得られます。
糸リフトに使用される糸には、皮下組織にしっかりと引っかかる「コグ」や「バーブ」と呼ばれる突起がついています。これにより、糸が固定され、引き上げた皮膚が元に戻るのを防ぎます。また、糸を挿入することでコラーゲンやエラスチンの生成が促進され、肌のハリやツヤの向上も期待できます。
使用する糸には溶けるタイプと溶けないタイプがあり、現在は医療現場でも使用される安全性の高い溶ける糸が主流となっています。特に、PDO(ポリジオキサノン)やPCL(ポリカプロラクトン)といった素材が用いられ、それぞれ強度や溶けるまでの期間が異なります。適切な糸を選ぶことで、リフトアップ効果をより長く維持できます。
糸リフトはダウンタイムが短いため、忙しい人でも施術を受けやすいのが特徴です。また、たるみやシワの改善だけでなく、継続的な施術により老化予防の効果も期待できます。そのため、若い世代からも注目されている施術方法です。
糸リフトのひきつれの原因
糸リフト施術後にひきつれが生じることがありますが、その主な原因は皮膚の厚みや糸の種類、本数、さらには施術後のケアによる影響です。適切な糸の選定や施術後の注意点を守ることで、ひきつれのリスクをできるだけ減らすことが可能です。
皮膚の厚みと糸の種類が合っていない
糸リフトでひきつれの要因として、糸の種類が挙げられます。皮膚の厚みに対して太すぎる糸を使用すると、皮膚の内部でうまく馴染まず、ひきつれが生じやすくなります。特に皮膚が薄い人は、糸の表面にある突起(コグ)が過度に影響を与え、皮膚の表面に違和感を感じることがあります。施術前にしっかりと皮膚の厚みを確認し、適した糸を選ぶことが重要です。柔らかさは柔らかい順番にPCL(ポリカプロラクトン)>WPCL(ポリ乳酸とポリカプロラクトンの合材)>PDO(ポリジオキサノン)>PLA(ポリ乳酸)となっています。
また、糸の太さはUSP2-0~3までの糸が日本では多く使用されています。日本で良く名前を聞くVOVリフトは一番細いUSP2-0、TESSリフトはかなり太いUSP2の太さ糸です。種類によって倍以上太さが違ったりします。
引き上げる力が強すぎる
挿入した糸一本あたりが耐えられる張力というのは、糸の材質や太さによって決まっています。
例えば、毛糸で引っ張れる重さと、ワイヤーで引っ張れる重さは全然違います。
それを考慮せずに引っ張ると糸の意図しない部分に力がかかったりして、ひきつれる可能性があがります。糸リフトは無理やりリフトアップさせるものではなく、自然にリフトアップさせる施術です。
糸の本数が少ない
本数の少ない糸を使用するとリフトアップの際に面ではなく点で引き上げる形になり、部分的なひきつれが起こりやすくなります。特に、1本の糸だけで無理に引き上げようとすると、リフトアップした部分が線上にひきつることがあります。施術では、片側最低3本、多い場合は5~6本の糸を用いることで、自然な仕上がりを目指します。
脂肪吸引やフェイスリフトの手術後
脂肪吸引やフェイスリフト手術を受けた後の肌は、内部組織が安定していない状態です。術後に糸リフトをすると、皮膚の癒着や内部の組織の硬さによって、ひきつるリスクが高くなります。脂肪吸引で皮下の脂肪が薄くなっている場合には、部分的にひきつれが起こることもあるでしょう。
過去にこれらの施術を受けた場合は、医師と相談し十分に回復してから糸リフトをするようにしましょう。
術後早期のマッサージや大きな口をあけること
施術直後にマッサージや大きく口を開ける動作をすると、糸がずれたり過度な負担がかかることで、ひきつれが起こる可能性があります。施術後は、医師の指示に従い、一定期間は肌への刺激を避けることが大切です。
糸リフトの効果を最大限に活かし、ひきつれを防ぐためには、適切な糸の選択と施術後のケアが不可欠です。信頼できる医師のもとで施術を受け、施術後の過ごし方にも注意を払いましょう。
糸リフトのひきつれが気になる時は?
糸リフトの施術後、ひきつれを感じることは珍しくありません。施術直後は、糸が皮膚に馴染んでいないため、突っ張る感覚や違和感が生じることがあります。多くの場合、時間の経過とともに軽減されますが、誤った対処をすると症状が悪化する可能性もあります。ここでは、ひきつれを感じた際の適切な対処法を解説します。
悪化しない限りは経過観察をする
ひきつれは、施術後1ヵ月ほどで軽減することが一般的です。馴染んでいくにつれ、違和感は自然に和らぐことが期待できます。ただし、以下の症状がある場合は、経過観察だけでなく、医師に相談することをおすすめします。
- 1ヶ月以上経っても強いひきつれが続く
- 表情を動かすたびに強い違和感がある
- 痛みや腫れが悪化している
悪化していない場合は、無理に触らず経過を観察することが大切です。施術直後に焦ってマッサージをするなど、患部をいじると症状が悪化する可能性があるため注意しましょう。
刺激を与えない
施術後の皮膚はデリケートな状態にあり、余計な刺激を与えるとひきつれが悪化することがあります。
- 無意識に患部に触れる
- 施術部位を強くこする
- スキンケア時に強い圧力をかける
特に、ひきつれが気になるからといって頻繁に触ることは逆効果です。糸が組織と馴染むまでの間は、刺激を避けることが大切です。
顔を大きく動かさない
表情を大きく動かすことで、糸に余計な負担がかかり、ひきつれが強くなることがあります。そのため、以下の点に注意しましょう。
- 硬い食べ物を避け、咀嚼の負担を減らす
- 大きなあくびをしないように意識する
- 長時間の会話やカラオケなどは控える
また、寝るときの姿勢も大切です。横向きやうつ伏せで寝ると、施術部位に圧がかかり、ひきつれが悪化する可能性があります。仰向けで寝ることを意識しましょう。
医師に相談する
糸リフト後1ヶ月以上経ってもひきつれが続く場合や、痛みが悪化している場合は、医師に相談することをおすすめします。以下のような症状がある場合は、早めにクリニックを受診しましょう。
- 皮膚の表面に糸が浮き出ている
- ひきつれが原因で顔のバランスが崩れている
- 痛みや腫れが引かずに悪化している
医師によっては、糸の微調整を行うことで、違和感を軽減できる場合があります。自己判断せず、専門家のアドバイスを受けることが大切です。
糸リフトによるひきつれがおきた際の注意点
ひきつれを感じた場合、適切な対応をとることで症状が悪化するのを防ぎ、スムーズな回復が期待できます。施術直後は皮膚が敏感な状態になっているため、無理に動かしたり刺激を与えたりしないよう注意が必要です。ここでは、ひきつれが発生した際に特に気をつけるべきポイントを解説します。
口を大きく開けないようにする
食事や会話の際に口を大きく開くと、内部の糸が皮膚を引っ張り、ひきつれが強まることがあります。特に施術後の1〜2週間は、できるだけ口を大きく開ける動作を控えましょう。以下の点に注意することで、ひきつれの悪化を防ぐことができます。
- 硬い食べ物を避ける(咀嚼時の負担を減らす)
- 歯科治療は施術後しばらく控える
- 大きなあくびをしないよう意識する
無理に口を開けると糸がずれ、違和感が長く続くことがあります。意識的に口の動きを小さくすることで、施術後の快適な回復につながります。
血行が良くなることは避ける
血行を急激に促進すると、腫れや炎症が悪化し、ひきつれを感じやすくなる可能性があります。そのため、以下のような行動は施術後1週間程度控えるようにしましょう。
- 熱いお風呂に長時間浸かる
- サウナや岩盤浴に入る
- アルコールを大量に摂取する
特に施術後数日間は、体温を上げる行動を控えることで、腫れや違和感が和らぐことが期待できます。
傷口を触らないようにする
施術直後の皮膚はデリケートな状態にあり、頻繁に触ると炎症や腫れの原因になります。また、無意識に顔を触ることで、細菌が付着し、感染リスクが高まることもありますので、以下の行為は避けましょう。
- 傷口を爪や指で触る
- 強いマッサージを行う
- 枕や布団に強く押し付ける
- 傷口を隠そうとして化粧を塗る
施術後1〜2週間は、患部に余計な刺激を与えないよう意識することが大切です。
ひきつれが続く場合の対処法
糸リフト後のひきつれは、多くの場合1〜2週間程度で軽減されますが、症状が長引くこともあります。その際は、適切な対処を行うことで違和感を和らげることが期待できます。ここでは、ひきつれが続いた場合に試せる方法を解説します。
糸リフトのひきつれの経過の目安とは?
糸リフトによるひきつれは、時間の経過とともに改善していくことが多いです。施術直後は皮膚や組織が刺激を受けているため、ひきつれを感じることがありますが、通常は数週間程度で自然に馴染んでいきます。
施術直後から1週間程は、皮膚が強いダメージを受けた影響です。この時期は糸が皮下に固定される過程にあり、違和感を覚えることが多いですが、無理に動かさないことが重要です。1週間を過ぎると、腫れやむくみが軽減し、ひきつれ感も少しずつ落ち着いていきます。
2週間ほど経過すると、顔の動かしやすさが戻ってきます。さらに3週間目には、ほとんどのひきつれ感が解消され、違和感が大きく軽減されるでしょう。1ヶ月後にはほぼ回復するケースが多いですが、糸の本数や個人差によってはもうしばらく違和感が続くこともあります。
時間の経過とともに自然と治まることが多いため、過度に心配せず、適切なケアを行いながら経過を見守ることが大切です。もし1ヶ月を過ぎても違和感が強く残る場合は、施術を受けたクリニックへ相談するのが望ましいでしょう。
処置がが必要になるケース
糸リフトの施術後に、糸が皮膚表面や口腔内を刺激し、にきびのような症状や糸の飛び出しが起こることがあります。その場合には、自分で無理に引っ張多り等はせず、すぐに施術したクリニックへ行きましょう。
処置としては、糸の先端を数mm程度カットします。
糸の先端を切除しても、全体のリフトアップ効果が失われるわけではなく、問題のある部分のみを調整することで、違和感を軽減しつつ自然な仕上がりを維持できます。そのため、気になる症状があれば、早めに医師に相談することが大切です。
医師に相談する
糸リフトのひきつれが1ヶ月以上経過しても改善せず、痛みを伴う場合は、施術したクリニックに相談することが重要です。施術後のダウンタイムとしての一時的な症状ではなく、他の要因によるひきつれの可能性が考えられるため、適切な判断が求められます。
ひきつれが長引く原因には、糸が皮膚や組織にうまく適応していない、内部の炎症が続いている、あるいは糸の配置が適切でないなどが考えられます。悪化すると、痛みが増したり、違和感が長く続いたりするため、自己判断せず専門医の診察を受けることが大切です。場合によっては、用手整復といって、糸の引っ掛かりを解除することもあります。炎症が遷延している場合には抜去が必要な事もあります。
また、施術前のカウンセリング時に、アフターケアの内容や保証の有無を確認しておくことで、万が一の際の対応がスムーズになります。クリニックによっては、再施術や糸の除去に追加費用が発生するケースもあるため、事前に確認しておくことが安心につながります。
まとめ
糸リフトは特殊な糸を皮膚の下に挿入し、たるみをひき上げる施術です。しかし、皮膚の厚みと糸の種類の不適合、糸の本数不足、過去の施術歴、術後のマッサージや表情の動きによって「ひきつれ」が発生することがあります。
軽度であれば自然に改善しますが、悪化させないためには刺激を避け、経過を見守ることが大切です。症状が続く場合は医師に相談し、必要な処置を行ってもらいましょう。糸リフトに関するお悩みは、専門知識と経験豊富なRosa Beauty Clinicにご相談ください。
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