眼瞼下垂併用二重全切開
眼瞼下垂併用二重全切開は眼瞼挙筋という目を開ける筋肉からつながっている挙筋腱膜という組織を縫い縮める事により目の縦方向の開きを大きくする手術です。
切開によって中の筋肉を縫い縮めるので基本的には二重になります。目の開きが大きくなることによって、黒目がはっきりと出るようになり、光が多く入るようになるので、目の印象が明るく華やかになります。また眉毛を挙げて目を開ける癖がある方はその状態も改善することがあり、それに伴い頭痛や肩こりが軽減します。
また、病的な眼瞼下垂の状態で無い場合も、しっかりと引き込んだ二重を作りたい、目尻側までしっかりとラインを出したいという場合には、通常の二重切開ではなく、眼瞼下垂併用二重全切開を行う事で、二重のラインを引き込ませるようなデザインを作ることが可能です。

眼瞼下垂併用二重全切開はこんなお悩みがある方におすすめ
目の開きを大きくしたい方
まぶたを引き上げる筋肉が弱いと、目の開きが制限されてしまいます。眼瞼下垂併用二重全切開では、この筋肉を縫い縮めて補強するため、目の開きが改善され、縦に大きく開くようになりぱっちりとした印象になります。
黒目をもう少し出したい方
目の開きが改善されることで、上まぶたに覆われていた黒目部分がはっきりと見えるようになります。黒目がよく見えることで、目元に光が入りやすくなり、目力や華やかさが自然と引き立ちます。1割程被っている状態が一番目が大きく見えます。全く被っていないと不自然です。
幅狭い二重を作っても眠たそうになってしまう方
目の開きが弱いままで、二重幅を広く設定してしまうと、眠たい目、重い目、ハム目になってしまいます。幅の広い二重というのはしっかりとした開瞼力があって初めて成り立ちます。
目を開ける時に眉毛を強く挙上させている方
目の開きが悪い方は、無意識に額の筋肉を使って眉毛を引き上げる傾向があります。これを眉毛挙上と言います。これによって前頭筋に力がかかり続ける事で目元の疲れや頭痛につながっている事もあります。手術により筋肉機能が補強されると、この負担が軽減され、眉の動きに頼らずに目を開けられる場合もあります。生まれつき眉毛挙上がある方もいるのでそれは改善しません。
眼瞼下垂併用二重全切開法の概要
眼瞼下垂とはなにか
眼瞼下垂について
眼瞼下垂とは、まぶたを上げる筋肉(主に眼瞼挙筋)の働きが弱くなり、黒目にまぶたがかぶさってしまう状態を指します。先天的な場合と加齢やコンタクトレンズの長期使用、外傷などによる後天的な場合があります。まぶたが重く開けづらいため、視界が狭くなったり、額や眉に力を入れてまぶたを持ち上げようとするため、頭痛や肩こり、額のしわの原因にもなります。見た目の印象だけでなく、日常生活の快適さにも影響する症状です
術式
術式について
デザインに合わせて切開をした後その下の組織を除去し、挙筋腱膜を露出させた後瞼板に固定していきます。患者様に開眼していただき開き具合を調整します。まぶたが厚ぼったい方は診察により眼窩脂肪切除、ROOF切除、また皮膚の余りがある方は除皺術をおススメします。平行二重をご希望の場合は蒙古襞の状態により目頭切開をおススメする場合もあります。

※追加皮膚切除、眉下切開に関して
開瞼時の二重の見かけ上の高さが決定される因子として、
・睫毛から埋没法や切開をする高さ
が一般的に重要視されますが、あくまでそれは一つの要因でしかなく、
実際はその他に
・睫毛から眉毛までの皮膚の量
・開瞼力(目を開く力)
・眉毛挙上の量(眉毛を額の力を使ってあげる量)
・上眼瞼の内部の組織の量(眼輪筋、眼窩脂肪、ROOF等の厚み、量)
・抵抗因子(上眼瞼内部の靭帯や、癒着等)
様々な因子によって、見かけ上の二重の高さが決定されます。
また、これらは術前に術後の事を完全に予想することが不可能と言われています。
その理由は切開法においては、内部の組織に必ずある程度の傷がつくため、
施術後に
・傷の治り方、瘢痕治癒の過程での傷の萎縮の差
もさらにでてくるからです。
従って、施術時に睫毛からまったく同じ高さを切開したとしても術後に二重の見かけの上の高さがおなじになるとは限らないのです。
当然一度の施術で二重の見かけ上の高さまでしっかりと揃えようという最善は尽くします。
しかし、人は人形ではなく、元々左右差があり、さらに不確定因子が多いのが眼瞼の解剖です。
従って、場合よっては、微妙な二重の見かけ上の差に対して、術後6ヶ月以降を目安に余剰皮膚を微量切除や眉下切開をすることによって、見かけ上の二重の高さを調整する必要がでてくることもあります。
ある文献では二重切開後調整が必要な症例は30%程度とも言われています。
人それぞれ必ず元々左右差があるものではあるもの、どこまでこだわるか、気にするかにもよりますが、それくらい二重の見かけ上の高さを左右で揃えることは難しいという事になります。
多くのクリニックでは軽度の左右差であれば『それくらいは普通ですよ』といって対応してもらえないところもあるようです。
当院は微量の二重の見かけ上の差に対して、そんなものですよと終わるのではなく、あまり料金を頂かずに調整をしたいと考え、追加メニューとして作成しました。
調整費用も含めた料金を元々の手術代金にすると、元々の料金が高くなりますので、必要な方のみ、必要な時に頂く形として、元々の二重全切開や、眼瞼下垂併用二重切開の料金を下げております。
眼瞼下垂で失敗しないために
無理な二重幅を希望しない
眼瞼下垂手術と同時に二重幅を広く設定しすぎると、まぶたの皮膚が黒目の上に被さり、目の開きがかえって悪化するケースがあります。術後に「思ったより黒目が見えない」と感じる原因になりやすいため、適切な幅の見極めが重要です。
綺麗な二重を目指す場合には保険診療の眼瞼下垂を安易に受けない
保険適用の眼瞼下垂手術は、視界改善を主な目的とするため審美性への配慮が制限される傾向があります。目元の見た目や二重の仕上がりも重視する場合は、自由診療を含めた選択肢を医師と十分に相談することが大切です。
施術の流れ
STEP 1
問診・カウンセリング
ご来院後は、完全個室の待合室にご案内いたします。Web問診をして頂いた後、まずカウンセラーがご希望やお悩みを丁寧に伺います。カウンセラーがお話を伺う事で十分な時間、ご質問内容や施術の説明を行う事ができます。その内容を踏まえて土屋院長が診察を行います。法的に医師にしか認められていない適応や診断等の医学的な判断は土屋院長がしっかりと行い、施術がお客様に適しているかどうかやリスクや注意点も含めお客様自身がご納得いく決定ができるようしっかりとお伝えいたします。
STEP 2
同意書・お会計・洗顔・写真撮影
ご納得頂いた場合には、同意書を記載いただきます。同意書にもカウンセリング時にご説明した注意事項がすべて記載されておりますので、再度確認をいたします。会計後、手術前には個室のパウダールームにて洗顔を行っていただきます。モニターの方もモニターでない方も基本的には手術のメルクマール(目印)にするためのお写真を撮らせて頂きます。
STEP 3
術前問診・マーキング・麻酔・手術
施術前には内容の最終確認を行ったうえで処置を開始します。必要に応じて麻酔や薬剤の説明も看護師より実施されます。美容施術においてはデザインがとても重要なので、しっかりと時間を取りマーキングをします。痛みがご不安な方には各種麻酔を準備しています。施術中は不安や痛みを軽減できるよう、医師とスタッフが細やかに対応します。
STEP 4
術後チェックとアフターケア
施術後もアフターケア体制が整っており、経過中の不安や疑問があればいつでもご相談いただけます。お電話、メール、LINEいずれの連絡も受け付けています。
眼瞼下垂併用二重全切開の料金
眼窩脂肪切除、余剰皮膚切除、ROOF切除を施術代金に含みます。
切開の再手術・他院修正術の場合は追加料金が発生します。(吊り上げ固定等の代金を含む)
組織欠損が多い場合は、修正できないことがありますので、施術をお断りする場合もございます。
※他院で埋没法後の当院で二重切開の場合は修正にはあたりません。
- 眼瞼下垂併用二重全切開
通常価格370,000円(税込 407,000円)
モニター320,000円(税込 352,000円)
会員モニター300,000円(税込 330,000円)
- +切開再手術・他院修正
+150,000円~(税込 165,000円)
切開の再手術・他院修正術の場合は追加料金が発生します。(吊り上げ固定等の代金を含む)
組織欠損が多い場合は、修正できないことがありますので、施術をお断りする場合もございます。
難易度や目の状態によって変化しますので、カウンセリングにてお伝えします。
当院施術後の調整費用
- 追加皮膚切除
50,000円(税込 55,000円)
- 眉下切開
100,000円(税込 110,000円)
眼瞼下垂併用二重全切開の詳細情報
- 施術時間
- 3時間30分
- 麻酔
- 局所麻酔、笑気麻酔
- 通院
- 抜糸5-7日後に来院頂きます。
- ダウンタイム
- 痛み1週間
内出血2週間
腫れ2週間-1ヵ月
切開線は1ヵ月まで赤みを帯び、3-6か月で白い線の傷になり、1年以上かけて少しずつ目立ちにくくなりますが残る方もいます。 - 完成までの期間
- おおよそ1ヵ月で半分ほど
半年で7割ほど1年で完成
(個人差はあります) - 生活
- ▼メイク:2週間後から可能です。 (傷の部位以外は当日から可能です。)
▼擦らない軽い洗顔(泡洗顔含む):翌日から行ってください。傷にテンションをかけないように洗える場合は無理をしない範囲で傷口も優しく洗ってください。
▼しっかりとした洗顔:術後1カ月は控えてください。
▼シャワー:当日から可能です。
▼お風呂:抜糸後から可能です。
▼運動:激しい運動は1カ月は控えてください。
▼マッサージ:引っ張るようなマッサージは1カ月は控えてください。
▼コンタクトレンズ:抜糸後から可能です。
▼結膜下出血
目の白色の部分に内出血がたまる場合があります。吸収されるまで待ちます。1ヶ月~2ヵ月程度で完全に吸収されていきます。 - 合併症
- ▼感染
かなり確率は低いですが、傷口から感染を起こす場合があります。来院頂き診察させていただきます。
▼術後出血
内部の操作になるので出血が続く場合があります。手術部位が異常に腫れてきた場合、目が開きにくくなってきた場合には早急に来院頂き診察させていただきます。
▼違和感(感覚障害)
切開により皮膚近くの神経が必ず少しは切れるので感覚の違和感がでる場合があります。8割の症状は6か月~1年の時間経過で回復しますが、軽度の違和感は残る場合があります。
▼角膜の損傷
ごく稀にそのような報告があります。基本的には注意して施術に臨めば起こりえないことですが、患者様の激しい体動等あった場合には可能性が0というわけではありません。
▼その他
だるさ・熱感・発熱・頭痛・咳・蕁麻疹・かゆみ・むくみ・冷や汗・胸痛・動悸・アナフィラキシーショック・呼吸困難など生じることがあります。 - トラブル
- ▼目の開きの左右差
元々左右非対称な状態の眼瞼下垂を手術することでheringの法則といって眼瞼下垂が弱かった側の目の開きが術後に弱くなってきてしまうことがあります。
このheringの法則を踏まえて手術をしますが、完全な左右対称にはできません。あまりに差がある場合は抜糸時に再調整致します。
抜糸時以外の調整は術後1年程度経った後に必要であれば行いますが、1回目の手術と同様完全な左右対称の目の開きにはできないことをご了承の上での施術となります。
▼二重幅の左右差
二重の幅は切開線の位置だけでなく皮膚の余り具合、眉毛の挙上の有無、目を開く筋肉の力といった複数の要素が複雑に絡み合って決定されます。それにより100%左右完全に対称な二重を作成することはできません。二重の切開後左右差がどうしても気になる場合は追加で皮膚切除や眉下切開等必要になってくる場合があります。また術後1年程度は二重は変化する可能性があるため経過観察となる場合もあります。
▼眉毛の位置の変化
眼瞼下垂や瞼の皮膚が余っている方は眉毛を挙上させて目を開いていることが多いです。眼瞼下垂の手術により目が開くようになれば眉毛の挙上が少なくなり、眉毛と目の距離が近くなることがあります。
▼目の開きが強すぎる、目が閉じにくい
術後3か月~半年ほどは違和感が残る場合もあります。もともと眉毛の挙上があるかたは術後も数か月は眉毛を挙上させたままになるため、違和感を感じる場合もありますが、時間経過で眉毛の挙上も落ち着いてきます。角膜損傷のリスクがあるほどの場合は再手術を致します。 - 保証
- この施術に基本的に再施術の保証はありません。
1年以内に完全に二重のラインが消失した場合には再施術させて頂きます。
よくあるご質問
- Q眼瞼下垂でも二重整形はできる?
- A
眼瞼下垂の手術は、上まぶたを切開して行う手術の為、二重になります。できるだけ低いラインで切開を行う事で、奥二重のような状態を作り出すことはできますが、絶対に一重が良いという場合には、眼瞼下垂併用二重全切開ではなく、眉下切開等を検討しましょう。
- Q眼瞼下垂の手術は2度目でもできる?
- A
再手術も基本的には可能ですが、初回手術による瘢痕の影響で内部組織の状態が悪い為、難易度が高まります。場合によっては希望通りの修正が難しいこともあるため、初回の手術は実績ある医療機関で慎重に検討することが重要です。
- Q保険診療の眼瞼下垂と美容の眼瞼下垂は何が違うの?
- A
保険診療でも眼瞼下垂の手術が行われています。保険と美容で違う点は、保険診療は国の税金を使って行う施術であるため、『整容面』に対しては指定できません。あくまで『今よりも目が開くようになる』という目的が達成されることだけです。一方で美容の場合には、開くことは元より、どのような二重になるのかも加味して手術を行います。保険診療の眼瞼下垂は30分程で終わることが多いですが、美容の眼瞼下垂は数時間以上かけて丁寧に行われます。
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