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糸リフトの持続期間ってどれくらい? 【美容外科医監修】

リフト・輪郭・小顔の手術

投稿⽇:2024.08.01  最終更新⽇:2024.08.09

「糸リフトの効果って、一体どれくらい続くの?」

多くの人が抱えるこの疑問。実は、糸リフトの効果は、肌質や年齢、生活習慣など、様々な要素が複雑に関係しているため、一概には言えないのです。

まるで新品のゴム風船のように、施術直後はピンと張っていても、時間とともに徐々に効果は薄れていきます。

しかし、この記事を読めば、糸リフトの持続期間に関する疑問が氷解するだけでなく、効果を長持ちさせる秘訣や、更なる美しさを追求するための組み合わせ施術まで、糸リフトの全てが分かります。

ぜひ、最後まで読み進めて、あなたに最適な糸リフトを見つけてください。

この記事を書いた人

土屋雄登医師の写真

⼟屋 雄登 | Rosa Beauty Clinic 院⻑

コンプレックスを抱えていた幼少期をきっかけに医学部を卒業し美容外科医になるも、美容業界の現実を知る。理想の美容医療を提供するために開院。幼少期からクラッシック音楽、絵画等あらゆる芸術にも精通している。”自分の人生の時間をかけて誰かを綺麗にできることが私の幸せ”と。

資格: アラガン認定医、美容外科学会認定医(JSAS)、韓国糸リフト・目元・鼻整形ディプロマ

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糸リフトの効果が持続する期間は?

糸リフトは、たるんだお肌を糸で引っ張り上げて、若々しい印象を与える人気の施術です。でも、効果がどれくらい続くのか、気になりますよね。

糸リフトの効果が持続する期間は、残念ながら永遠ではありません。効果のピークは施術から数か月後、その後は徐々に薄れていきます。個人差はありますが、しっかりと効果を認識していられるのは一般的には3~6ヶ月程度です。1年後にも数mm上がっているのですが、これを人が認識することはむずかしいでしょう。

例えば、糸でたるみを引き上げた状態を、新品のゴム風船に例えてみましょう。施術直後は、風船はピンと張ってハリがありますよね。しかし、時間が経つにつれて、徐々に空気が抜けていき、最初のハリは失われていきます。

糸リフトも同じように、時間とともに体内で糸が分解・吸収されていくため、徐々にリフトアップ効果が弱まっていくのです。

糸リフトで得られる効果

糸リフトの魅力は、即効性のあるリフトアップ効果だけではありません。糸が皮下に挿入されることで、肌自身の「自然治癒力」が働き、コラーゲンの生成が促進される効果も期待できます。

コラーゲンは、肌のハリや弾力を保つために欠かせないタンパク質です。コラーゲンが増えることで、肌にハリや弾力が生まれ、小じわの改善効果も期待できます。

さらに、糸リフトは、肌の血行促進効果も期待できます。血行が促進されると、肌に栄養や酸素が行き渡りやすくなるため、肌のターンオーバー(新陳代謝)が促進され、くすみや肌のトーンアップも期待できます。

原理が気になる方はこちらの記事もみて見てください。

効果の持続期間

糸リフトの効果が持続する期間は、使用する糸の種類や体質、生活習慣によって個人差がありますが、一般的には3か月から1年程度と言われています。

これは、糸リフトの効果が、糸による物理的なリフトアップ効果と、コラーゲン生成促進による肌質改善効果の2つに分けられるためです。

物理的なリフトアップ効果は、挿入した糸の種類によって持続期間が異なり、溶ける糸の場合は3~6か月程度、溶けない糸の場合は6~9か月程度持続すると言われています。

一方、コラーゲン生成促進による肌質改善効果は、個人差はあるものの、約1~2年程度持続すると言われています。

糸リフトの効果を長持ちさせるためには、施術後の過ごし方や生活習慣も重要です。バランスの取れた食生活、質の高い睡眠、適度な運動、禁煙など、健康的なライフスタイルを心がけましょう。また、紫外線は肌老化の大きな原因となるため、日焼け止めを毎日塗るなど、紫外線対策も忘れずに行いましょう。

糸リフトは、外科手術と比べてダウンタイムが少なく、手軽にリフトアップ効果や肌質改善効果が期待できる施術です。効果を最大限に得るためには、医師とよく相談し、自分に合った糸の種類や施術方法を選ぶようにしましょう。

糸の種類による持続期間の違い

糸リフトに使われる糸には、大きく分けて「溶ける糸」と「溶けない糸」の2種類があります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解した上で、自分に合った糸を選びましょう。

溶ける糸と溶けない糸

糸の種類によって、効果の持続期間や体への負担、費用などが異なります。

1. 溶ける糸

溶ける糸は、体内で分解・吸収される糸です。

素材としては、PDO(ポリジオキサノン)やPCL(ポリカプロラクトン)などが用いられます。PDOは、手術の縫合糸にも使われているほど安全性の高い素材です。溶ける糸は、体内に異物を残したくない方や、初めて糸リフトに挑戦する方におすすめです。

例えば、PDOは体内に吸収されるまでの期間が約12か月、PCLは約12~18か月と、素材によって持続期間が異なります。

2. 溶けない糸

溶けない糸は、体内に長期間留まる糸です。

素材としては、ポリプロピレンやポリエステルなどが用いられます。溶けない糸は、溶ける糸よりも強力なリフトアップ効果が期待できます。そのため、より長期的な効果を期待したい方に向いています。

しかし、その分、体への負担が大きくなってしまう可能性があります。また、一度挿入すると、除去手術が必要になる場合もあるため、医師とよく相談する必要があります。リフトアップ力は必ずほぼなくなるものであるので、当院では溶けない糸の取り扱いはありません。

素材ごとの特徴とメリット・デメリット

糸の種類素材特徴メリットデメリット
溶ける糸PDO生体吸収性が高いやや硬めなのでそれなりのリフトアップ力がある<br>コラーゲン生成促進効果効果の持続期間が短い
PCL一番柔らかいPDOよりも柔らかいので引き連れ等が起きにくい。<br>コラーゲン生成促進効果効果の持続期間が短い
溶けない糸ポリプロピレン強度が高い効果の持続期間が長い<br>強力なリフトアップ効果体内に異物が残る<br>ダウンタイムが長い<br>修正が難しい
ポリエステル弾力性が高い自然な仕上がりポリプロピレンよりも強度が低い

自分に合った糸の選び方

「溶ける糸」と「溶けない糸」、どちらの糸が適しているかは、患者様の希望や状態によって異なります。

  • 効果の持続期間を重視するなら「溶けない糸」
  • 安全性や自然な仕上がりを重視するなら「溶ける糸」

糸の種類によって、期待できる効果やリスク、費用も異なります。医師としっかりとカウンセリングを行い、自分に合った糸を選びましょう。糸リフトは、糸を入れることで直接的にたるみを引き上げる効果も期待できますが、それ以上に、コラーゲンやエラスチンの産生を促し、肌のハリや弾力を取り戻す効果にあります。

これは、例えるならば、古い建物の柱(コラーゲンやエラスチン)が弱くなってしまい、建物自体が傾いてしまった状態(たるみ)を、糸という新しい柱で支えながら、古い柱を補強していくイメージです。

つまり、「たるみにくい状態にする」ことが目的であり、「すでにたるんだ皮膚をどうにかする」ものではありません。

そのため、たるんでしまう前から行うのが効果的です。たるみが気になる方は、早めの施術を検討してみましょう。

糸リフトの持続期間を左右する要因

糸リフトの効果が長く続けば嬉しいけれど、残念ながら、まるで魔法のように効果がずっと続くわけではありません。

糸リフトの効果がどれくらい持続するのかは、実は様々な要素が複雑に絡み合っています。

例えば、同じ糸を使っても、若い方とご高齢の方では効果の持続期間が変わってくることがあります。これは、若い方の肌の方がコラーゲンやエラスチンといった、肌のハリや弾力を保つために重要な成分が豊富だからです。

若い方の肌は、例えるなら、しっかりと張りのあるゴム風船のようなもの。糸で少し引っ張ってあげると、その形が長く続きます。一方、ご高齢の方の肌は、少し空気が抜けてしまった風船のような状態。同じように糸で引っ張っても、時間が経つにつれて元の状態に戻りやすくなってしまうのです。ただし、若い方よりも、ご高齢の方のほうが、直後の上がった感は強く出ます。従って引き連れ等もおきやすくなります。

このように、糸リフトの効果は、患者様一人ひとりの状態によって大きく異なってきます。

年齢や肌質

20代の肌と50代の肌では、見た目年齢だけでなく、肌の構造や働きも大きく異なり、糸リフトの効果にも違いが現れます。

20代の肌は、コラーゲンやエラスチンが豊富で、肌のターンオーバーも活発なため、まるでピンと張ったトランポリンのように、弾力性に富んでいます。そのため、糸の力を借りてリフトアップ効果を高めると、その効果が長く持続しやすい傾向があります。

一方、50代の肌は、長年の紫外線や乾燥などの影響を受けて、コラーゲンやエラスチンが減少し、肌のターンオーバーも遅くなりがちです。そのため、20代の肌と比べると、どうしてもリフトアップ効果の持続期間は短くなってしまいます。

さらに、乾燥肌や脂性肌、敏感肌といった肌質も、糸リフトの効果に影響を与える可能性があります。乾燥肌の方は、肌のバリア機能が低下しているため、糸の刺激を受けやすく、効果が持続しにくい場合があります。反対に、皮脂分泌が盛んな脂性肌の方は、皮脂が糸を分解してしまう可能性があり、持続期間が短くなる可能性があります。

生活習慣

毎日何気なく送っている生活習慣が、実は糸リフトの効果を左右する重要なカギを握っています。

例えば、喫煙は、血管を収縮させ、血行不良を引き起こします。すると、肌細胞に十分な栄養や酸素が行き渡らなくなり、糸の効果を最大限に引き出すことが難しくなります。

また、睡眠不足や偏った食生活、過度なストレスなども、肌のターンオーバーを乱し、老化を加速させる要因となります。逆に、規則正しい生活、バランスの取れた食事、質の高い睡眠を心がけることで、肌のターンオーバーが促進され、糸の効果をより長く実感できる可能性があります。

施術部位

顔は、目元、口元、頬、フェイスラインなど、それぞれ皮膚の厚さや筋肉の動きが異なります。そのため、糸リフトの効果の持続期間も、施術部位によって異なってきます。

例えば、皮膚が薄く、表情筋の動きが大きい目元や口元、ほうれい線近くは、他の部位に比べて糸への負担が大きいため、効果が持続しにくい傾向があります。一方、皮膚が厚く、比較的動きが少ない頬やフェイスラインは、しっかりと本数を入れさえすれば効果が持続しやすい傾向があります。

糸の本数

糸リフトは、建物を支える柱のように、たるんだ肌を糸で支え、リフトアップ効果をもたらします。そして、使用する糸の本数は、建物を支える柱の本数と同じように、リフトアップ効果の持続期間に少しの影響を与えます。

糸の本数が多ければ多いほど、その分、肌を支える力が強くなり、リフトアップ効果も高まります。しかし、糸の本数を増やしすぎると、顔の表情が不自然になる可能性や、異物反応などのリスクが高まる可能性もあります。

最適な糸の本数は、患者様一人ひとりのたるみの程度や施術部位、希望する効果によって異なります。医師は、患者様の状態を丁寧に診察し、最適な治療計画を提案します。

医師の技術力

糸リフトは、医師の技術力によって、仕上がりの自然さや効果の持続期間が左右される繊細な施術です。

経験豊富な医師は、解剖学的な知識に基づき、顔面の神経や血管を傷つけないように、適切な深さや角度で糸を挿入することができます。

例えるなら、経験豊富な医師は、熟練した職人のように、繊細な技術で糸を操り、患者様にとって最適な位置に、適切な量の糸を挿入します。一方、経験の浅い医師は、まだ技術が未熟なため、糸の挿入位置や深さを誤ってしまう可能性があり、効果が十分に得られなかったり、合併症のリスクが高まったりする可能性があります。

そのため、糸リフトを受ける際には、医師の経験や症例数、施術に対する考え方をしっかりと確認することが大切です。

糸リフトの効果を最大限に引き出し、安全に施術を受けるためには、信頼できる医師の選択が非常に重要です。

糸リフトと相性の良い施術

糸リフトは、たるみ治療の糸と例えられるように、肌の土台を支え、リフトアップ効果をもたらします。

しかし、糸リフト単独では、顔全体のボリュームロスを補ったり、シワを改善したりすることはできません。

そこで、糸リフトの効果を最大限に引き出し、より若々しい印象を目指すために、他の施術と組み合わせることが有効となります。

それぞれの施術の特徴を理解した上で、医師と相談しながら、あなたに最適な組み合わせを見つけましょう。

ヒアルロン酸注入

年齢を重ねると、肌の水分を保つヒアルロン酸が減少していきます。

これは、まるで、みずみずしかった果物が、時間とともに水分を失い、しぼんでいく様子に似ています。

ヒアルロン酸注入は、この減少したヒアルロン酸を補うことで、肌にハリと潤いを与える施術です。

糸リフトで肌の土台を引き上げた後に、ヒアルロン酸注入で、こめかみ、額、頬、ほうれい線、鼻翼基部など、ボリュームが不足している部分を補うことで、より自然で若々しい印象を目指せます。

例えば、糸リフトで頬のたるみを改善し、同時にヒアルロン酸注入でほうれい線を目立たなくすることで、相乗効果が期待できます。

た、顎のヒアルロン酸をいれることでより、輪郭をVラインにしていくことも可能です。

患者様の中には、「糸リフトだけでは、ほうれい線が気になる」「頬のたるみだけでなく、目の下の膨らみやくぼみも気になる」という方もいらっしゃいます。

そのような場合に、ヒアルロン酸注入を併用することで、患者様の多様な悩みに対して、よりきめ細やかに対応することができます。

また、目の下の膨らみやくぼみには下眼瞼脱脂や裏ハムラ法、下眼瞼除皺術(表ハムラ法)を行う事で、より若々しい見た目になることもできます。

下眼瞼脱脂/裏ハムラ

ボツリヌス注射

ボツリヌス注射は、表情筋の過剰な動きを抑え、シワを改善する施術です。

例えば、眉間にシワを寄せたり、目を大きく見開いたりする癖があると、その部分にシワが刻まれやすくなります。

ボツリヌス注射は、この表情筋の動きを抑制することで、シワの発生を抑え、すでにあるシワを目立たなくする効果があります。

糸リフトと組み合わせることで、たるみとシワを同時に改善し、より若々しい印象を手に入れることができます。

例えば、糸リフトで額のたるみを引き上げ、同時にボツリヌス注射で額のシワを目立たなくすることで、若々しい印象を与えることができます。

ボトックス

HIFU(ハイフ治療)

HIFU(ハイフ治療)は、高密度焦点式超音波を用いて、肌の深層にあるSMAS筋膜と呼ばれる組織に熱エネルギーを与え、たるみを改善する施術です。

これは、例えるなら、虫眼鏡で太陽光を集めて紙を焦がすように、超音波のエネルギーを一点に集中させて、狙った部分にのみ熱を加えるイメージです。

糸リフトとHIFUを組み合わせることで、皮膚の浅い層と深い層の両方にアプローチし、より強力なリフトアップ効果が期待できます。

また、当院のHIFUはウルトラフォーマーMPTという最新式のものを使用しており、本来のドット状に打つだけでなく、ライナーモードといって、ライン状に打つことで、脂肪や真皮層の引き締めも可能にしています。

HIFU

参考文献

  1. Niu Z, Zhang K, Yao W, Li Y, Jiang W, Zhang Q, Troulis MJ, August M, Chen Y, Han Y. A Meta-Analysis and Systematic Review of the Incidences of Complications Following Facial Thread-Lifting. Aesthetic Plast Surg. 2021 Oct;45(5):2148-2158. doi: 10.1007/s00266-021-02256-w. Epub 2021 Apr 5.

まとめ

糸リフトは、たるんだ肌を糸で引っ張り上げ、リフトアップ効果とコラーゲン生成促進による肌質改善効果が期待できる施術です。効果の持続期間は、使用する糸の種類や個人差によって異なり、一般的には3~6か月のリフトアップ期間と1年~2年程度のコラーゲン増生期間です。溶ける糸は体内に吸収されやすく、ダウンタイムが短い一方、溶けない糸は効果が長持ちする傾向があります。効果を最大限に引き出し、持続期間を延ばすためには、医師の技術力や生活習慣、施術後のケアも重要となります。

Rosa Beauty Clinicは、多数の症例数を持つ医師が「本気の美容医療」を提供しているクリニックです。適応の有無や糸の種類、本数、デザインをしっかりと判断したうえで施術いたします。メリット・デメリットもしっかりとご説明し、ご納得いただいたうえで施術をお受け頂けます。

糸リフト症例写真

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