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糸リフトでほうれい線は改善する?【美容外科監修】
投稿⽇:2024.08.04 最終更新⽇:2024.10.03
鏡を見るたびに深くなるほうれい線、気になりませんか?
実年齢より老けて見られる、疲れた印象を与えるなど、ほうれい線は顔の印象を大きく左右します。日本では、ほうれい線治療の需要が高まっており、特に20代後半から50代でその傾向が顕著に見られます。
様々な治療法がある中で、今回は、糸を使ってたるみを引き上げ、ほうれい線を改善する「糸リフト」に焦点を当て、そのメカニズムや効果、リスクまで詳しく解説していきます。
目次
ほうれい線ができる原因
鏡を見るたびに、深くなっていくほうれい線にため息をついていませんか?ほうれい線は、まるで顔に刻まれた年月の流れを物語る、エイジングサインの一つです。
若い頃は、ハリと弾力のある肌のおかげで、笑ったときにだけ現れる、愛らしいチャームポイントだったかもしれません。しかし、年齢を重ねるにつれて、その存在感は日に日に増し、私たちを悩ませるようになります。
なぜ、ほうれい線はできてしまうのでしょうか?その原因を紐解いていきましょう。
加齢による皮膚のたるみ
生まれたばかりの赤ちゃんの肌は、みずみずしく、パンと張っていますよね。これは、肌に、コラーゲンやエラスチンといった、肌のハリや弾力を保つ大切な成分が、たっぷりと詰まっているからです。
しかし、年齢を重ねるにつれて、これらの成分は残念ながら減少していきます。まるで、新品のゴムひもと使い古したゴムひもの違いのように、コラーゲンやエラスチンが減ると、肌は重力に負けてしまい、たるんでしまうのです。
その結果、頬の皮膚が重力で下に引っ張られ、ほうれい線としてくっきりと現れてしまうのです。
皮下脂肪の減少
顔の皮下脂肪は、肌にハリとふっくらとしたボリュームを与える、まさに「美肌のクッション」です。しかし、加齢とともに、このクッションは徐々に薄くなってしまいます。
皮下脂肪が減ると、肌を支える力が弱まり、まるで空気が抜けてしまった風船のように、皮膚はしぼんでしまいます。その結果、ほうれい線はより深く、目立つようになってしまうのです。
例えば、20代の頃には気にならなかったほうれい線が、30代、40代と進むにつれて、深く刻まれていくのは、この皮下脂肪の減少が大きく関係しています。
骨格の変化
顔の骨は、一見硬くて変化がないように思えますが、実は加齢とともに、少しずつ縮小していくことをご存知でしょうか?特に、コメカミ、眼窩、鼻骨周囲、頬骨下、下顎部は骨吸収が強く、その結果ボリューム不足により、顔全体がたるみやすくなり、ほうれい線が強調されてしまいます。
また、輪郭の凹凸が強調されるため、お顔は縦長に見えてしまいます。
これは、建物の土台が弱くなると、建物全体が傾いてしまうのと同じようなものです。土台となる骨が縮小することで、顔全体のバランスが崩れ、ほうれい線が目立つようになるのです。
表情筋の衰え
顔の表情を豊かに彩る表情筋も、加齢や紫外線、日常生活の癖などの影響を受け、徐々に衰えていきます。表情筋は、肌の表面を支える役割も担っているため、衰えると、皮膚を支える力が弱まり、たるみが生じやすくなるのです。
これを防ぐ方法はなかなか難しく、マッサージなどで皮膚を擦ることは逆効果です。
紫外線によるダメージ
太陽の光を浴びると、気分転換になり、心も身体もリフレッシュできますよね。しかし、紫外線は、肌にとってはまさに「老化の天敵」ともいえる存在です。
紫外線は、肌の奥深くまで侵入し、肌のハリや弾力を保つコラーゲンやエラスチンを破壊してしまいます。長年紫外線を浴び続けることで、肌の老化が促進され、ほうれい線ができやすくなるのです。
常日頃から日焼け止めを塗布し、できるだけ、紫外線からのダメージを減らしましょう。
乾燥
肌の水分量が減ると、肌は乾燥し、まるで乾ききった大地のように、ハリや弾力を失ってしまいます。乾燥した肌は、外部からの刺激を受けやすく、シワやたるみができやすい状態です。
肌のターンオーバー(新陳代謝)が乱れ、古い角質が蓄積することで、肌はさらに乾燥し、ごわつき、ほうれい線も目立つようになるという悪循環に陥ってしまうのです。こまめな保湿ケアで、肌にうるおいを与え、水分量を保つことが大切です。
当院の院長が長い月日をかけて開発したオールインワン美容液『Glory Gloss』は、化粧水、美容液、乳液、すべての効果を併せ持つ保湿にすぐれた美容液です。
また、『Glory Gloss』の塗布の後に韓国の医院専売品である『Dr.PPS』を塗布することでお肌をみずみずしい状態に保ちます。
糸リフトで期待できる効果
ほうれい線やフェイスラインのたるみ、肌のハリ不足…。鏡を見ていて、これらの変化に気づくと、どうしても年齢を感じてしまいますよね。
実は、これらの悩みは、多くの人が抱えているものであり、当院にも、どうにかしてこの変化を改善したいと相談にいらっしゃる方が多くいらっしゃいます。
特に、ほうれい線は、マスクを外す機会が増えてきたこともあり、最近では20代後半くらいの方でも気にする方が増えています。
そこで、今回は、これらの悩みを解消し、若々しい印象へと導く施術として注目されている「糸リフト」の効果について、詳しく解説していきます。
ほうれい線の改善
笑ったときにだけ現れる、可愛らしいほうれい線。しかし、加齢とともに、その存在感は増していき、常に刻まれた深い溝となってしまうこともあります。
糸リフトは、この悩ましいほうれい線の改善に効果が期待できる施術です。
加齢とともに肌のハリや弾力が失われると、頬の皮膚が重力に負けて下垂してしまい、ほうれい線を深くしてしまう原因となります。
糸リフトは、特殊な糸を皮下に挿入し、たるんだ頬の皮膚を物理的に引き上げることで、この溝を目立たなくしていきます。
例えば、カーテンのひだを取り直すように、糸を使ってたるんだ皮膚をリフトアップさせるイメージです。
ほうれい線の近くまで糸を入れると、笑ったときに不自然な表情になったり、口腔内への糸の露出リスクが高まったりするため、医師の技術と経験、糸の種類等が非常に重要となる施術です。
しかし、西洋人の顔面骨格の正面、側面が三角形を成すのに対して、アジア人は四角形を成しており、チークを含む正面と、頬の側面と分かれます。その際に糸リフトや切開フェイスリフトは側面をリフトアップさせる施術で、ほうれい線は正面にある構造なので、糸リフトや切開リフトのみで完全に上げきることはできません。従ってヒアルロン酸との併用などが必要になります。ほうれい線に一番フォーカスしたい場合にはミッドフェイスリフトや骨膜下リフト等を検討する必要もあります。
また、糸を挿入する角度や深さ、本数は、患者さん一人ひとりの顔の骨格やたるみの程度によって異なります。ほうれい線の改善には、糸を頬の高い位置に入れることで、より自然で効果的なリフトアップ効果が期待できます。しかし、ほうれい線の近くまで糸を入れすぎると、笑ったときに不自然な表情になったり、口腔内への糸の露出リスクが高まったりするため注意が必要です。医師の技術と経験が非常に重要となる施術と言えるでしょう。
フェイスラインのリフトアップ
若い頃は、すっきりとしていたフェイスラインも、年齢を重ねるにつれて、徐々にぼやけてくることがあります。
顔の輪郭を形成する上で重要な役割を果たしているのは、皮膚だけでなく、皮下脂肪、表情筋、骨など様々な組織が関係しています。
糸リフトは、たるんだ皮膚を引き上げることで、これらの組織全体に働きかけ、フェイスラインを再びすっきりとした印象に整える効果が期待できます。
緩んでいた輪ゴムがピンと張った状態をイメージすると分かりやすいかもしれません。
ただし、骨格そのものが大きく変化している場合は、糸リフトだけでは十分な効果が得られない場合もあるため、医師による適切な診断と、患者さん一人ひとりに合った治療プランの提案が重要になります。
肌のハリ・弾力アップ
肌のハリや弾力は、若々しい印象を与える上で非常に重要な要素です。
赤ちゃんや小さな子供の肌が、みずみずしく、弾力に満ちているのは、コラーゲンやエラスチンといった、肌の弾力維持に欠かせない成分が豊富に存在しているからです。
しかし、これらの成分は、加齢とともに減少していくため、肌はハリや弾力を失い、たるんでしまうのです。
糸リフトは、糸を挿入する際に肌に微量の刺激を与えることで、このコラーゲンやエラスチンの生成を促進する効果も期待できます。
糸を挿入することで、肌内部では「傷を修復しよう」という自然な反応が起こり、コラーゲン生成が促進されます。
これは、植物の剪定に例えると分かりやすいでしょう。剪定は、植物に適切なストレスを与えることで、新しい枝や葉の成長を促します。
糸リフトも、肌に適切な刺激を与えることで、コラーゲン生成を促し、肌のハリや弾力アップを促す効果が期待できるのです。
ショッピングリフトと糸リフトの併用もとてもお勧めです。
コラーゲンなどが増える原理の詳しい解説はこちら
小顔効果
フェイスラインがすっきりと引き締まることで、顔全体の印象が変わり、小顔効果も期待できます。
顔のサイズそのものが小さくなるわけではありませんが、フェイスラインがシャープになることで、視覚的に顔が小さく見える効果があるのです。
例えば、同じ大きさの絵でも、額縁の幅やデザインによって、絵の見え方が変わるのと同じように、フェイスラインが整えることで、顔全体の印象を大きく変えることができるのです。
また、エラが張っていて、顔が大きく見えてしまうことを気にしている方に対しては、エラにある、咬筋という筋肉に、ボトックスを打つことで、咬筋のボリュームを減らし、小さく見せる事ができます。
若々しい印象
ほうれい線の改善、フェイスラインのリフトアップ、肌のハリ・弾力アップ、そして小顔効果。
これらの効果が複合的に作用することで、顔全体が若々しい印象へと導かれます。
年齢を重ねることで、どうしても現れてしまう顔の老化サイン。
しかし、諦めることはありません。
糸リフトは、そんな悩みを抱える多くの方にとって、再び自信を取り戻し、笑顔あふれる日々を送るための有効な手段となり得ます。
糸リフトに向いている人・向いていない人
糸リフトは、ほうれい線やたるみが気になる方にとって、メスを使わずに若々しい印象を取り戻せる魅力的な施術です。しかし、糸リフトは、誰にでも同じように効果を発揮する魔法ではありません。効果を最大限に引き出し、安心して施術を受けていただくためには、糸リフトが向いている人と向いていない人がいることを理解しておくことが重要です。
適応年齢
糸リフトは、20代から70代と幅広い年齢層の方に対応できる施術です。一般的に、肌のたるみが気になり始める20代後半から40代の方が多く施術を受けています。
例えば、10代~20代前半の頃は頬の位置が高く、フェイスラインもすっきりとしていた方が、加齢に伴い、頬の位置が下がり、フェイスラインがぼやけてきたと気にする方が増えます。これは、加齢とともに肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンが減少し、顔の皮膚が重力に負けてたるみ始めるためです。
40代になると、さらにコラーゲンやエラスチンの減少が進み、ほうれい線やマリオネットラインが目立つようになります。50代になると、フェイスラインのたるみがより顕著になり、顔全体の印象が老けて見えてしまうこともあります。
糸リフトは、このような加齢に伴う肌のたるみを改善する効果が期待できるため、 20代後半から40代の方に特に適していると言えます。
しかし、20代前半の方でもたるみが気になる場合や、60代でも肌の弾力が保たれている場合は、糸リフトの効果が見込めることがあります。
例えば、20代でも、骨切り後や極端なダイエットや睡眠不足、ストレスなどによって、肌の老化が進行し、たるみが生じることがあります。逆に、70代でも、日頃から紫外線対策やスキンケアをしっかり行い、健康的な生活習慣を送っている方は、肌の弾力が保たれており、糸リフトで十分な効果が得られる可能性があります。
大切なのは、年齢にと捉われず、ご自身の肌の状態やたるみの程度、そして、どのような効果を期待しているのかを、医師としっかり相談することです。
効果が出やすい肌質
糸リフトの効果が出やすい肌質は、たるみはあるものの、まだ肌に弾力がある方です。
例えば、頬のあたりを指で軽くつまんでみて、すぐに元に戻るような弾力があれば、糸リフトの効果が出やすい肌質と言えるでしょう。
具体的には、以下のような肌質の方が挙げられます。
- 普通肌: 適度な水分と油分が保たれており、肌トラブルが少ない肌質です。多くの場合、糸リフトの効果を実感しやすいでしょう。
- 乾燥肌: 水分量が少なく、かさつきやすい肌質ですが、適切な保湿ケアを行えば、糸リフトの効果は期待できます。
- 混合肌: 部分的に脂っぽい部分とかさつく部分がある肌質ですが、乾燥が気になる部分には、施術前に集中的に保湿ケアを行うことで、糸リフトの効果を高めることができます。
これらの肌質の方は、糸の挿入による刺激でコラーゲン生成が促進されやすく、肌のハリや弾力アップ効果を実感しやすい傾向にあります。
一方、以下のような肌質の方は、糸リフトの効果が出にくい、またはリスクが高まる可能性があります。
- 脂性肌: 皮脂分泌が活発で、テカリやすい肌質です。糸の挿入によって、一時的に炎症やニキビが悪化する可能性もあるため注意が必要です。しかし、永久的に肌荒れが続くことはありません。
- 敏感肌: 外部からの刺激に弱く、赤みや炎症を起こしやすい肌質です。糸リフトの施術も刺激となる可能性があるため、事前に医師に相談し、施術によって起こりうるリスクを説明してもらいましょう。
- アトピー性皮膚炎: アレルギー反応によって起こる、かゆみや湿疹を伴う皮膚炎です。症状が落ち着いている時期であれば、施術可能な場合もありますが、医師に相談の上、慎重に判断する必要があります。
- 極端に皮膚の薄い方: 糸が透けて見えたり、皮膚に負担がかかりやすい可能性があります。薄い皮膚に糸を入れることで、凹凸が目立ってしまうリスクもあるため、挿入する糸の種類や場所等を医師とよく相談することが大切です。
ダウンタイムやリスク
糸リフトは、メスを使わずに糸を挿入する施術のため、ダウンタイムが短いことがメリットとして挙げられます。施術後すぐにメイクをして帰宅することも可能です。しかし、施術後には以下のような症状が現れる可能性があります。
- 腫れ: 施術部位が腫れぼったくなることがあります。これは、糸の挿入によって皮膚の下に一時的に水が溜まるために起こります。
- 内出血: 施術部位に内出血が生じ、赤紫色になることがあります。これは、糸の挿入時に、皮下の細い血管が傷ついてしまうために起こります。
- 痛み: 施術部位に痛みや違和感を感じることがあります。これは、糸が挿入されたことによる異物反応や、皮膚のつっぱり感などが原因として考えられます。
- つっぱり感: 糸を挿入したことで、皮膚が引っ張られるような感覚があります。これは、たるんでいた皮膚が、糸によってリフトアップされたために起こる感覚です。
これらの症状は、通常1.2週間から1ヶ月程度で落ち着いてきます。
また、糸リフトには、以下のようなリスクも伴います。
- 感染: 施術部位に細菌が入り込み、炎症を起こす可能性があります。これは、どんな医療行為にも共通するリスクですが、糸リフトの場合、糸が皮膚の中に長期間留まるため、感染リスクを完全にゼロにすることはできません。
- 糸の露出: 挿入した糸が皮膚から飛び出してしまうことがあります。これは、糸が挿入された深さが浅すぎる場合や、皮膚の薄い部分に糸が挿入された場合などに起こりやすくなります。また、よく動かす頬等は笑ったり、大きな口を置けることを繰り返すことで、段々と糸が表面に出てきてしまう場合が、ありますが、大きな心配はいりません。慣れた医師が糸の先端を数ミリだけ切除すれば出てこなくなります。もし、糸の露出に気付いた場合には、すぐに担当医師に連絡をして対処してもらいましょう。
- 顔面神経麻痺: 施術中に顔面神経を傷つけてしまうと、顔の表情が動かなくなる可能性があります。これは、糸を挿入する際に、顔の神経や血管の位置を正確に把握していない医師が施術を行うと起こる可能性があります。
- 皮膚の凹凸: 糸が皮膚に馴染まず、皮膚表面に凹凸が生じることがあります。これは、糸の種類や挿入方法、医師の技術によって、リスクが大きく変わります。少ない本数で無理やり引き上げようとした場合におこります。しかし、皮膚の凹凸は永久的に続くものではありません。心配な場合には担当医師に連絡し糸の引っ掛かりを整えてもらいましょう。
- 効果の実感がない: 糸の種類や挿入方法、肌質によっては、効果が実感できない場合もあります。また、効果の持続期間には個人差があり、生活習慣や体質によっては、効果が短くなってしまうこともあります。
これらのリスクを最小限に抑えるためには、経験豊富な医師のいるクリニックを選ぶことが大切です。美容外科手術を希望する人の約2割は、自分の容姿の欠陥を過度に気にして苦しむ「身体醜形障害(BDD)」の可能性があるという研究結果も報告されています。
身体醜形障害とは、自分の顔や体の一部分、あるいは全体を醜いと感じてしまう精神疾患です。美容外科手術を希望する患者さんの中には、このような精神疾患を抱えている可能性も考慮し、身体的、精神的なリスクを十分に理解し、信頼できる医師に相談することが重要です。
糸リフト以外のほうれい線治療
糸リフトは、たるみを引き上げてほうれい線を改善する効果的な方法ですが、糸を入れることに抵抗がある方もいるかもしれません。もちろん、糸リフト以外にも、ほうれい線を改善する方法はあるのでご安心ください。
例えば、注入治療や再生医療など、糸を使わずに、お肌に直接アプローチする治療法も存在します。それぞれの治療法には、メリットとデメリット、そして向き不向きがあります。
大切なのは、ご自身の希望や症状、ライフスタイルに合った治療法を選択することです。そのためにも、まずは、それぞれの治療法について、しっかりと理解を深めていきましょう。
ヒアルロン酸注入
「ヒアルロン酸」という言葉を、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
ヒアルロン酸は、私たちの肌に元々存在する成分で、水分をたっぷり抱え込み、肌に潤いやハリを与えてくれる、まさに「美肌の泉」のような存在です。
しかし、年齢を重ねるにつれて、体内のヒアルロン酸は徐々に減少してしまいます。すると、肌の水分量が減少し、乾燥しやすくなるだけでなく、ハリや弾力も失われてしまい、ほうれい線やシワが目立つようになるのです。
これは、まるで、たっぷりと水を含んだスポンジが、水を失って乾燥し、しぼんでしまう様子を想像してみてください。
ヒアルロン酸注入は、この減少したヒアルロン酸を直接注入することで、失われた水分を補い、肌にハリと弾力を取り戻す治療法です。
ほうれい線にヒアルロン酸を注入すると、溝が浅くなり、肌がふっくらとすることで、若々しい印象になります。また、ヒアルロン酸は、注入後、徐々に体内に吸収されていきますが、その過程でコラーゲンの生成を促進する効果も期待できます。
ヒアルロン酸注入は、施術時間が短く、ダウンタイムも少ないため、忙しい方でも気軽に受けられる治療として人気があります。施術直後から効果を実感できるのも、大きな魅力と言えるでしょう。
ヒアルロン酸注入は、皮膚の自然な成分であるヒアルロン酸を注入するため、免疫学的またはアレルギー反応のリスクは限りなく低い施術です。
脂肪注入
脂肪注入は、自分の体から採取した脂肪を、ほうれい線に注入することで、しわを目立たなくする方法です。
自分の体の一部である脂肪を使うため、アレルギー反応などのリスクが少なく、安全性が高いのが特徴です。また、脂肪には、幹細胞と呼ばれる、細胞の元となる、非常に重要な細胞が含まれており、注入することで、コラーゲンやエラスチンの生成を促進し、肌の若返り効果も期待できます。
脂肪注入は、ご自身の脂肪細胞を、ほうれい線だけでなく、こめかみ、額、頬など、顔の様々な部位に移植することで、ボリューム不足を解消し、立体的な顔立ちを目指せる治療法です。
加齢とともに、顔の脂肪は減少していくため、顔全体がやつれて見えたり、頬がこけて見えたりすることがあります。脂肪注入は、このようなボリュームロスを改善し、若々しい顔立ちを取り戻す効果も期待できます。
脂肪注入は、一度定着すると、長期間にわたって効果が持続するのが特徴です。しかし、脂肪の定着率には個人差があり、生活習慣や体質によっては、注入した脂肪が吸収されてしまい、効果が短くなってしまう場合もあるため注意が必要です。当院はコンデンスリッチファット(CRF)といって、脂肪を特殊なフィルターをかけた状態で遠心分離器にかけることで、定着率の高い脂肪を注入することができる認可された施設となっています。
PRP療法
PRP療法は、自分の血液から採取した血小板を濃縮したPRP(Platelet Rich Plasma:多血小板血漿)を、ほうれい線に注入することで、肌の再生を促し、しわを改善する方法です。
PRPには、傷ついた組織を修復したり、新しい細胞を生み出したりする働きを持つ「成長因子」が豊富に含まれており、注入することで、コラーゲンやエラスチンの生成を促進し、肌のハリや弾力を回復させる効果が期待できます。
PRP療法は、自分の血液を使うため、アレルギー反応などのリスクが少なく、安全性が高い治療法です。また、ダウンタイムも少なく、施術後すぐにメイクをして帰ることができるのもメリットです。
PRP療法は、単独で施術を行うよりも、他の治療法と組み合わせることで、より高い効果が期待できます。例えば、ヒアルロン酸注入と組み合わせることで、ヒアルロン酸だけでは得られない、肌のハリや弾力アップ効果が期待できます。
効果の持続期間は、個人差がありますが、一般的には1年程度と言われています。効果を持続させるためには、定期的な治療が推奨されます。
PRP療法だけでなく、PRPにFGFという線維芽細胞を刺激する成長因子を一緒に注入しているクリニックもありますが、当院ではお勧めしていません。理由はしこりになったり、どの程度まで膨らむのかがまったく予想できないからです。しこりになってしまえば、外科手術で取り出すしかありません。
ローザビューティークリニックの糸リフトの特徴
ローザビューティークリニックは、数多くの糸リフト施術実績を持つクリニックです。一人ひとりの患者様に最適な治療を提供することに尽力しており、そのために様々な特徴を備えています。
経験豊富な医師による丁寧なカウンセリング
「ほうれい線が目立ってきた」「フェイスラインがぼやけてきた」…年齢を重ねるごとに、鏡を見るのが憂鬱になってしまうことはありませんか?
初めての美容医療で、どんな施術がいいのかわからない、どのクリニックを選べばいいのかわからない、そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
ローザビューティークリニックでは、経験豊富な医師がカウンセリングを担当し、患者様お一人おひとりのご希望やお悩みをじっくりとお伺いします。
例えば、患者様から「糸リフトに興味はあるけれど、痛みが不安」「ダウンタイムはどれくらい?」といったご相談を受けることがあります。
このような不安や疑問に対して、解剖学的な知識に基づいた上で、メリットだけでなく、起こりうるリスクやダウンタイムについても包み隠さず丁寧にご説明いたします。
また、患者様に最適な施術を選択するために、現在服用中の薬や、過去の病歴、アレルギーの有無なども詳しく確認させていただきます。
美容医療は、患者様と医師との信頼関係が何よりも大切です。
安心して施術を受けていただけるよう、わかりやすく丁寧なカウンセリングを心がけていますので、お気軽にご相談ください。
患者様一人ひとりに合わせた施術プラン
顔の形や肌質、たるみの程度、そして患者様がどのような仕上がりを望んでいるのかは、一人ひとり異なります。
そのため、ローザビューティークリニックでは、型通りの施術を行うのではなく、患者様一人ひとりの状態に合わせて、最適な施術プランをご提案いたします。
例えば、同じほうれい線の悩みを持つ患者様でも、以下のような点が異なります。
- ほうれい線の深さ
- 肌のたるみの程度
- 皮膚の厚さ
- 顔の骨格
- 表情筋の付き方
- 施術に対する希望
これらの要素を総合的に判断し、最適な糸の種類、本数、挿入する位置、深さなどを決定いたします。
例えば、ほうれい線が深く刻まれている方には、挿入する糸の本数を増やしたり、強力なリフトアップ効果が期待できる糸を選択したりします。
また、肌のたるみが気になる方には、たるみを改善する効果の高い糸を使用したり、糸を挿入する部位を調整したりすることで、自然で美しい仕上がりを目指します。
ローザビューティークリニックでは、患者様にご納得いただけるまで、じっくりとカウンセリングを行い、一緒に最適な治療プランを検討させていただきます。
ダウンタイムの少ない施術
糸リフトは、メスを使わずに糸を挿入してリフトアップを行うため、施術直後からメイクをして帰宅することも可能です。
もちろん個人差はありますが、腫れや内出血も比較的軽度で済むため、ダウンタイムが気になる方でも安心して施術を受けていただけます。
日常生活では、以下の点に注意することで、ダウンタイムをより短くすることができます。
- 施術部位を強くこすらない
- 飲酒や激しい運動は控える
- サウナや温泉、長時間の入浴は避ける
- 仰向けで寝るようにする
施術後、数日間は、糸が挿入された部分に軽い痛みや腫れ、内出血が出ることがあります。
これは、糸が皮膚の下に入っていく際に、周囲の組織を刺激するためです。しかし、これらの症状は一時的なもので、通常1.2週間から1ヶ月程度で落ち着いてきます。
万が一、強い痛みや腫れが続く場合は、すぐにクリニックにご連絡ください。
痛みに配慮した施術
「美容医療は痛そう」「施術を受けるのが怖い」
そんな不安を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ローザビューティークリニックでは、患者様に安心して施術を受けていただけるよう、痛みに配慮した施術を心がけています。
施術時の痛みは、麻酔を使用することで最小限に抑えています。
具体的には、術前に局所麻酔をおこない、糸を挿入する部位には、細い針を使用し、注入するスピードにも注意することで、痛みを軽減しています。
痛みに敏感な方や不安が強い方には、笑気麻酔などのオプションもご用意していますので、ご希望があればお気軽にご相談ください。
明確な料金設定
ローザビューティークリニックでは、施術料金を明確に設定しており、ホームページにも掲載しています。
また、カウンセリングの際に、施術内容や料金について詳しくご説明いたしますので、ご不明な点があればお気軽にご質問ください。
追加費用が発生することはありませんので、安心して施術を受けていただけます。
また、1回の糸リフトの相場は糸の挿入本数にもよりますがおおよそ10万円~30万円程度が相場です。それ以上高い場合には、他のクリニックにもカウンセリングへ行き、総合的に判断をしてきめましょう。
まとめ
ほうれい線治療として注目されている糸リフトは、挿入した糸で物理的にたるみを引き上げることで、ほうれい線を目立たなくする効果があります。
しかし、糸リフトのみでほうれい線を完全に解決することは難しく、ヒアルロン酸をはじめ、その他の施術の併用が必要になる場合も多いです。
様々な適応を判断できる医師のもとでしっかりとカウンセリングを聞き、判断しましょう。
Rosa Beauty Clinicは、多数の症例数を持つ医師が「本気の美容医療」を提供しているクリニックです。適応の有無や糸の種類、本数、デザインをしっかりと判断したうえで施術いたします。メリット・デメリットもしっかりとご説明し、ご納得いただいたうえで施術をお受け頂けます。
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