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下眼瞼脱脂と裏ハムラ法の違いは?それぞれのメリット・デメリットも解説
投稿⽇:2024.08.18 最終更新⽇:2024.10.03
「目元のくまを改善したいけれど、下眼瞼脱脂と裏ハムラ法のどちらが合っているのがわからない」
「下眼瞼脱脂と裏ハムラ法のメリット・デメリットを知ったうえで、受ける施術を選びたい」
下眼瞼脱脂や裏ハムラ法を検討している方のなかには、上記のような悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。
下眼瞼脱脂と裏ハムラ法は、脂肪切除の有無やダウンタイムの長さ、完成までにかかる期間などに違いがあります。下眼瞼脱脂は裏ハムラ法と比べてダウンタイムが短い一方で、裏ハムラ法は下眼瞼脱脂では対応できない「ティラトラフ」という目の下の凹みの改善も期待できます。
本記事では、下眼瞼脱脂と裏ハムラ法の違いを中心に解説します。それぞれのメリット・デメリットやそのほかの目元の施術も紹介しているため、下眼瞼脱脂や裏ハムラ法を検討中の方はぜひご覧ください。
目次
下眼瞼脱脂とは
下眼瞼脱脂とは、余分な眼窩脂肪を切除して目の下の膨らみやくまなどの改善を目指す施術です。下まぶたの脂肪は内側・中央・外側の3つの部位に分かれているため、下まぶたの裏側を1cmほど切開し、手術前のデザイン通りに切除します。
裏ハムラ法とは
裏ハムラ法とは、目の下の凹みの原因である、靭帯という引き込みによって発生する『ティアトラフ』を、しっかりと剥離・切離して、その下に眼窩脂肪を移動させることにより、目の下の膨らみとへこみの両方を同時に改善させる施術です。
裏ハムラ法と表ハムラ法の違い
裏ハムラ法と名称が似ている施術に「表ハムラ法」があります。表ハムラ法は目の下の表側の皮膚表面を切開して、裏ハムラと同様の処理を行って『ティアトラフ』や眼窩脂肪の改善をさせたのちに、たるんだ眼輪筋を引き上げ、さらに最後に余った皮膚を切除する施術です。
裏ハムラ法と表ハムラ法の違いは、皮膚のたるみに対応できるかどうかです。裏ハムラ法は切開せずに脂肪を移動させるため、目元のたるみの改善は困難です。一方表ハムラ法では、加齢が原因でゆるんだり伸びたりした皮膚や筋肉などを切除するため、目の下のたるみや深いしわなどの改善が期待できます。
下眼瞼脱脂と裏ハムラ法の4つの違い
下眼瞼脱脂と裏ハムラ法には、以下4つの違いがあります。
下眼瞼脱脂 | 裏ハムラ法 | |
脂肪切除の有無 | あり | なし |
ダウンタイム | 2週間~1か月程度 | 2週間~1か月程度 |
完成までの期間 | 3か月程度 | 3か月~6か月程度 |
抜糸の有無 | なし | 2・3日後に抜糸 |
脂肪切除の有無
下眼瞼脱脂と裏ハムラ法の違いは、目の下の眼窩脂肪を切除するかどうかです。下眼瞼脱脂は下まぶた裏側を1cmほど切開し、余分な眼窩脂肪を切除します。一方で裏ハムラ法は、脂肪を切除せずに目の下の凹みへ移動させるため、脂肪の切除だけでは対応できない凹みの改善が期待できます。
下眼瞼脱脂では対応が難しい目の下の凹み「ティアトラフ」の改善を目指す場合、裏ハムラ法をおこなうケースがあります。
ダウンタイムの長さ
下眼瞼脱脂と裏ハムラ法は、術後のダウンタイムの長さも以下のように異なります。
下眼瞼脱脂 | 裏ハムラ法 | |
痛み | 1~2週間 | 1~2週間 |
内出血 | 2週間 | 2週間 |
腫れ | 2週間~1か月 | 1か月~2か月 |
下眼瞼脱脂は剥離範囲が狭く、眼窩脂肪を切除する施術であることからボリュームも減っているため、腫れても差し引きであまり目立ちません。一方裏ハムラ法は、剥離範囲が広く、眼窩骨に付着してティアトラフの原因になっている靭帯「ORL(Orbicularis retaining ligament)」や、「眼輪筋」を切除・剥離しますが、基本的に脂肪は切除しません。ボリュームの増減もないことから、基本は腫れるだけとなります。
そのため、裏ハムラ法のほうが下眼瞼脱脂より腫れる期間が長い傾向があります。すべての症状を含めたダウンタイムの目安は、下眼瞼脱脂で2週間~1か月程度、裏ハムラ法で2週間~2か月程度です。
なお、現れる症状やダウンタイムの長さには個人差があります。
以下の記事では、下眼瞼脱脂と裏ハムラ法のダウンタイムをさらに詳しく紹介しています。術後の経過と注意事項をわかりやすく時系列で解説しているため、ぜひあわせてご覧ください。
完成までにかかる期間
下眼瞼脱脂と裏ハムラ法は、ダウンタイム後に状態が落ち着き、最終的な仕上がりが判断できるまでの期間も異なります。
下眼瞼脱脂の場合、おおよそ1か月ほどで半分ほど、3か月程度で状態が落ち着いて完成します。一方裏ハムラ法は、おおよそ1か月で半分ほど、そして3か月~6か月程度で完成です。
裏ハムラ法は脂肪の再配置と固定が必要なため、下眼瞼脱脂よりも状態が落ち着くまで時間を要する傾向があります。
抜糸の有無
裏ハムラ法の場合、眼窩脂肪の固定で縫合するため、手術から2・3日後に抜糸します。従って、術後の通院が必要です。
一方、下眼瞼脱脂は縫合しないことから抜糸は不要なため、手術を受けたら基本的には通院は必要ありません。抜糸・通院の有無も、下眼瞼脱脂と裏ハムラ法の違いの1つです。
下眼瞼脱脂のメリット・デメリット
下眼瞼脱脂は、裏ハムラ法と比べてダウンタイムや完成までの期間が短く、施術を受けやすいのが特徴です。
一方医師の技術によっては、適切な量の眼窩脂肪を切除できない可能性があります。切除量が少ないと、目の下の膨らみやくまが残って施術の効果が得られないため、再手術が必要になります。
反対に切除量が多過ぎた場合、目が窪んで小さくなったと感じるケースもあるでしょう。この場合、追加で脂肪注入やヒアルロン酸の注入などの対処が必要になります。
しかし、目の下の膨らみが気になるからといって、脂肪を過度に取ればよいという訳ではありません。一度切除した脂肪は再度増えることはないため、切除量を適切に判断できる、実績豊富な医師の施術を受けましょう。
また、下眼瞼脱脂では『ティアトラフ』の改善はできません。従って、症例の豊富な医師に自分自身に『ティアトラフ』があり、それによって、目の下のくまが目立っている可能性も含め診察してもらう必要があります。
裏ハムラ法のメリット・デメリット
裏ハムラ法は、脱脂せずに眼窩脂肪を移動させる施術のため、目の下の脂肪を取り過ぎてしまうリスクを回避できるのがメリットです。また、下眼瞼脱脂では対応できない「ティラトラフ」という目の下の凹みの改善も期待できます。
一方で、過去に下眼瞼脱脂を受けて大量の脂肪を除去してしまっている方は、裏ハムラ法が受けられない可能性があります。
目元の悩みを解決できる可能性がある施術は、下眼瞼脱脂や裏ハムラ法以外に下眼瞼除皺術(表ハムラ法)や脂肪注入などもあります。さまざまな施術に対応できる医師のカウンセリングを受け、適応を知ったうえで実際に受ける施術を選択しましょう。
下眼瞼脱脂・裏ハムラ法で後悔するケース
下眼瞼脱脂や裏ハムラ法を受けて以下のような状態になった場合、施術を受けたことを後悔してしまうケースもあります。
- 目の下が凹み過ぎた
- 膨らみが残ってしまった
- しわが増えてしまった
目の下が凹み過ぎた
目の下が凹み過ぎたと後悔するケースでは必要以上に脂肪を取り除いてしまっているだけでなく、医師に要望が伝わっていないことも原因となり得ます。
施術前には、左右差や顔全体のバランスを確認しながら脂肪の位置や除去量などをデザインします。そのため、カウンセリングの時点で要望を医師に伝え、理想の目元のイメージを共有したうえで施術してもらいましょう。
膨らみが残ってしまった
手術後に、目の下の膨らみが残ってしまうケースもあります。眼窩脂肪の切除量が足りなかった場合だけでなく、残った膨らみが筋肉や皮膚などの場合も手術前と変化がない可能性があります。
また、目元の皮膚にたるみがある状態であれば、下眼瞼脱脂や裏ハムラ法ではなく、ハムラ法(下眼瞼除皺術)が適しています。状態に応じた施術でなかったことが原因となって後悔するケースがあるため、状態に応じた施術を提案してもらえるクリニックで施術を受けましょう。
しわが増えてしまった
下眼瞼脱脂や裏ハムラ法では、膨らんでいた部分の脂肪を除去・移動させるため、皮膚が縮んでしわが増えたように感じて後悔するケースがあります。
なかでも中年以上の方に多く見られる現象であり、40代以上の方で目元の横しわが気になる方には、ハムラ法(下眼瞼除皺術)を提案する場合もあります。また、ちりめんじわが気になる方であれば、ボトックス注射で改善できる可能性もあります。
下眼瞼脱脂と裏ハムラ法では、下眼瞼脱脂が脂肪を除去してボリュームを減らすのに対し、裏ハムラ法は脂肪を移動するので、総ボリュームはほとんど変わりません。従って下眼瞼脱脂の方が小さなしわが増えやすいです。
下眼瞼脱脂・裏ハムラ法で失敗しないための対策
下眼瞼脱脂・裏ハムラ法で失敗しないためには、以下のポイントを抑えて対策しましょう。
- 実績のある医師を選ぶ
- 下眼瞼脱脂・裏ハムラ法以外の施術も含めて検討する
- アフターフォローが充実している病院を選ぶ
以下の記事では、上記ポイントについて詳しく解説しています。下眼瞼脱脂の失敗例ごとに対処法も紹介しているため、ぜひあわせてご覧ください。
下眼瞼脱脂・裏ハムラ法以外の目元の施術
下眼瞼脱脂・裏ハムラ法以外にも、目元の悩みの改善が期待できる以下のような施術があります。
- 表ハムラ法(下眼瞼除皺術)
- 脂肪注入
- ミッドフェイスリフト/骨膜下リフト
表ハムラ法(下眼瞼除皺術)
表ハムラ法は「下眼瞼除皺術」などとも呼ばれます。表ハムラ法は目の下の表側の皮膚表面を切開して、裏ハムラと同様の処理を行って『ティアトラフ』や眼窩脂肪の改善をさせたのちに、たるんだ眼輪筋を引き上げ、さらに最後に余った皮膚を切除する施術です。下眼瞼脱脂や裏ハムラ法では対応のできない、目の下のたるみやしわの改善が期待できるのが特徴です。
ただし、皮膚の表面を切開するため、目立つ位置に傷が残る可能性があります。さらに眼輪筋を切除するため、涙袋がなくなったり目立ちにくくなったりするリスクがあることは認識しておきましょう。
当院の表ハムラ法は、涙袋の成分である、『瞼板前眼輪筋』は切除せずしっかりと残し、さらに『瞼板前眼輪筋』を引き締めるように縫合するテクニックを用いるため、涙袋の形はやや変化しますが、なくなることはありません。
脂肪注入
脂肪注入は、ボリュームがほしい部分や凹みが気になる部分に自分の身体から採取した脂肪を注入する施術です。目元をナチュラルなボリュームが出るうえ、アレルギーが起きにくいのも特徴です。
ただし脂肪の定着率は、部位や体質によって個人差があります。複数回の注入が必要になるケースがあるものの、平均4~7割ほど定着するといわれています。
Rosa Beauty Clinicは、脂肪から不純物を取り除いた脂肪細胞を注入する治療法「CRF(コンデンスリッチファット)」を正規のプロセスで提供する機関としてCRF協会から認定されています。注入部位に応じてCRFからさらに繊維を取り除いた「ナノファット」と使い分けて脂肪注入を実施しております。
当院の脂肪注入の詳細は、以下ぺージでご確認いただけます。
ミッドフェイスリフト/骨膜下リフト
ミッドフェイスリフト/骨膜下リフトは、目の下から鼻下付近までのミッドフェイス(中顔面)を引き上げる施術です。弛んだ頬の脂肪を引き上げ、中顔面全体のたるみの改善を目指せます。くまにも効果的で、表ハムラ法と同時に実施することで涙袋から頬にかけての状態をより改善できます。
当院の、ミッドフェイスリフト/骨膜下リフトは、ハムラ法も同時に行います。以下ぺージで詳細をご確認いただけます。
→下眼瞼除皺術(表ハムラ法)/ミッドフェイスリフト(骨膜下リフト)
下眼瞼脱脂と裏ハムラ法に関してよくある3つの質問
下眼瞼脱脂と裏ハムラ法に関してよくある質問は、以下の3つです。
- 質問1.どのような後遺症が残る可能性がありますか?
- 質問2.失敗したら修正できますか?
- 質問3.10年後も効果は続きますか?
質問1.どのような後遺症が残る可能性がありますか?
下眼瞼脱脂では、以下のような後遺症が残る可能性があります。
- 感染症
- 角膜の損傷
- 感覚障害
- 下眼瞼外反
上記の後遺症について、以下の記事でさらに詳しく解説しているため、あわせてご覧ください。
質問2.失敗したら修正できますか?
下眼瞼脱脂の場合、脂肪が十分に切除できていなかった部分は追加で切除可能です。凹みが目立つ場合は、脂肪やヒアルロン酸などを注入して対処します。
また、裏ハムラ法を受けたものの目元の膨らみが残っている場合、眼窩脂肪の移動が不十分だった可能性があります。炎症により再手術時の脂肪の移動が難しいケースでは、単純に脂肪を切除し、必要に応じて脂肪注入やヒアルロン酸の注入などを検討する選択肢もあるでしょう。
質問3.10年後も効果は続きますか?
下眼瞼脱脂を受けたあとも、加齢に伴って眼窩脂肪は降りてきてしまいます。従って、施術を受けても効果は持続しないため、適切な量の脂肪をその時々で脱脂します。
長期間効果を得たいからといって脂肪を取り過ぎると、目を包む脂肪が減ってしまうことで「眼球が窪む」「目の動きが制限される」といった状況になるリスクもあるため、注意しましょう。
まとめ
下眼瞼脱脂と裏ハムラ法は、脂肪切除の有無やダウンタイムの長さ、完成までにかかる期間などに違いがあります。それぞれの施術にメリット・デメリットがあるため、クリニックのカウンセリングでほかの施術も含めて検討したうえで、実際に受ける施術を選びましょう。
Rosa Beauty Clinicではカウンセリング時に、下眼瞼脱脂・裏ハムラ法をはじめとする各施術のメリット・デメリットを説明させていただいています。適応がない場合はしっかりとお話したうえでお断りすることもあるため、安心してご相談ください。
当院の下眼瞼脱脂・裏ハムラ法の詳細は、以下ぺージでご確認いただけます。
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