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裏ハムラ法とは?裏ハムラ法との違いやメリット・デメリットについて解説
投稿⽇:2025.06.03 最終更新⽇:2025.06.03

目の下の膨らみや凹みを同時に解消でき、若々しい印象を与えることが期待できるのが「裏ハムラ法」です。別名『切らない目の下の脂肪移動術』とも呼ばれており、表側の皮膚を切開しないため傷跡が残らず、ダウンタイムも短いのが特徴です。
しかし、「裏ハムラ法」の施術にはメリットとデメリットがあるため、自分に適した方法を選ぶことが大切です。本記事では、裏ハムラ法の特徴や表ハムラ法との違い、注意点を詳しく解説します。
目次
裏ハムラ法とは?

裏ハムラ法は「切らない目の下の脂肪移動術」とも呼ばれる施術です。下まぶたの裏側を約1~2㎝切開し、眼窩骨の縁に付着している眼輪筋や靭帯を慎重に剥離した後、その剥離した筋肉や靭帯の下に眼窩脂肪を移動させて敷き込みます。
この手術により、眼窩脂肪のふくらみと、その下の靭帯の引き込みによって生じる凹み(ティアトラフ)を同時に改善でき、より滑らかで若々しい目元を実現することが可能です。
この施術では、余分な脂肪を除去するのではなく、適切な位置に移動させることで、加齢による目元の影や膨らみを和らげ、若々しい印象を与えます。特に、脂肪を完全に取り除くのに抵抗がある方や、クマや膨らみをナチュラルに改善したい方に向いています。
裏ハムラ法と表ハムラ法との違い
裏ハムラ法と表ハムラ法は、どちらも目元のふくらみやくぼみにアプローチする施術ですが、施術の方法や効果、ダウンタイムなどに違いがあります。ここでは、裏ハムラ法と表ハムラ法の違いについてご紹介します。
施術方法/切開する位置
裏ハムラ法は、まぶたの裏側(結膜側)からアプローチし、眼窩脂肪を移動することで、目元のくぼみや膨らみを改善する施術です。表側の皮膚を切開しないため、表面に傷が残らず、ダウンタイムが短いのが特徴です。自然な仕上がりを求める方や、傷跡を避けたい方に適しています。
一方、表ハムラ法は下まつげの下を切開し、眼窩骨周りの筋肉や靭帯を剥がして、その下に眼窩脂肪を移動させる施術です。特に皮膚が伸びてたるみが強い場合や、よりはっきりとした変化を希望する方に向いています。
どちらの施術もメリット・デメリットがあるため、自身に合った方法を選ぶことが大切です。
ダウンタイム
施術直後のダウンタイムには個人差がありますが、裏ハムラ法と表ハムラ法のどちらも1か月〜2か月程度であり、完成するまで3か月〜6か月程度かかります。
しかし、表ハムラ法の切開部は、施術後約1か月は赤みが残りますが、3~6か月ほどで白い線状の傷へと変化します。その後、時間の経過とともに徐々に目立ちにくくなり、1年以上かけてさらに馴染んでいきます。
涙袋の変化
裏ハムラ法と表ハムラ法のどちらを選ぶかによって、涙袋の印象にも違いが出ます。裏ハムラ法は目の下の皮膚を切開しないため、基本的に涙袋へ影響を与えることはありません。
しかし、未熟な医師が施術を行うと、眼輪筋を傷つけてしまい、涙袋の形が変わる可能性があります。そのため、技術力の高い医師に施術を任せることが大切です。
一方、表ハムラ法では涙袋が消失する可能性がありますが、当院は「瞼板前眼輪筋」を残しつつ眼輪筋を引き締める技術を用いるため、消失を防ぎます。形が変わることはありますが、完全になくなることはありません。
施術のリスク
表ハムラ法と裏ハムラ法の両方に共通して起こる可能性のある後遺症として、感染症や術後出血、切開や剥離作業による神経損傷に伴う違和感が挙げられます。また、術中の体動や開眼により角膜が損傷するリスクや、白目に内出血が生じる結膜下出血が発生することもあります。
加えて、表ハムラ法特有のリスクとして、皮膚を切除することによる目の乾燥や閉じにくさ、手術後に下まつげが外向きになる睫毛外反が起こる可能性があります。これらのリスクを理解したうえで、適切な施術方法を選択しましょう。
関連記事:表ハムラ法と裏ハムラ法の違い7つを徹底解説!向いている人の特徴も紹介
裏ハムラ法に向いている人

裏ハムラ法は、目の下のくぼみや膨らみが気になる方に適した施術です。特に、皮膚表面に傷をつけたくない方や、脂肪除去ではなく脂肪の移動によって自然な仕上がりを求める方におすすめです。以下のような条件に当てはまる方は、裏ハムラ法が適している可能性があります。
目の下のたるみやしわが少ない方
裏ハムラ法は、皮下組織のたるみやしわが比較的少なく、主に脂肪のふくらみと靭帯の引き込みの凹みが原因で目元の印象が気になる方に向いています。この施術では、目の裏側からアプローチして眼窩脂肪を移動させるため、余分な皮膚を切除することはできません。
そのため、皮膚のたるみが強い場合には効果が限定的になることがあります。比較的若い方や、加齢による変化が進んでいない方が受けることで、より自然な仕上がりが期待できる施術です。
影クマを改善したい方
目の下のくぼみによってできる「影クマ」が気になる方にも、裏ハムラ法はおすすめです。影クマは、目の下の脂肪の突出とその下のくぼみのコントラストによって目立ちますが、脂肪を適切に移動させることで凹凸がなだらかになり、影ができにくくなります。
これにより、顔全体が明るく見え、疲れた印象を軽減できるでしょう。ただし、皮膚表面の色素沈着による茶クマや眼輪筋の透けによる青クマには効果が限定的なため、他の施術法と組み合わせることが必要になる場合もあります。
裏ハムラ法のメリット
裏ハムラ法は、目の下のふくらみやくぼみを解消し、自然な若々しい印象を与える施術として注目されています。ここでは、裏ハムラ法のメリットをご紹介します。
涙袋が失われにくい
裏ハムラ法は、目の裏側からアプローチをする施術のため、涙袋を作っている『瞼板前眼輪筋』を傷つけません。
従って、涙袋が消失することはなく、むしろ、眼窩脂肪のふくらみによって隠れていた涙袋が見えるようになる場合もあります。
ただし、未熟な術者によって施術された場合には、『瞼板前眼輪筋』が傷ついたり不用意に切除されたりしてしまうことにより、涙袋が消失してしまうリスクも存在します。
しっかりと経験や症例のある先生に依頼するようにしましょう。
黒クマを解消できる
目の下の黒クマは、皮膚のくぼみ(ティアトラフ)に影ができることで目立ちます。裏ハムラ法では、このくぼみに眼窩脂肪を移動させることで凹凸をなくし、影ができにくい状態にします。その結果、黒クマの改善が期待でき、目元が明るく見えるようになります。
また、従来の施術法と異なり、脂肪を移動するため、不自然な仕上がりを避け、ナチュラルな若返り効果が得られます。
若返りへの期待ができる
目の下の膨らみを解消し、凹凸をなくすことで、若々しい印象を与えてくれるのが裏ハムラ法の施術です。加齢による変化は目元から現れやすく、目の下の膨らみが目立つと老けた印象、疲れた印象を与えてしまいます。
しかし、この施術によって目の下のラインが整い、ハリのある目元を取り戻すことができます。また、皮膚を切開しないため、表情が不自然になることなく、自然な若返り効果が期待できる点もメリットです。
傷痕が残りにくい
大きなメリットの一つは、皮膚の表面に傷が残らないことです。裏ハムラ法は、下まぶたの裏側から行われるため、外からは傷が見えず、手術したかどうかはわかりません。
そのため、周囲に気づかれにくく、自然な仕上がりが得られます。また、表面にメスを入れないことで、傷跡のケアやメイクによるカバーが不要である点も大きなメリットです。
裏ハムラ法のデメリット
裏ハムラ法には多くのメリットがありますが、施術にはいくつかのデメリットも存在します。裏ハムラ法はすべての目元の悩みに適しているわけではなく、施術の特性を理解した上で選択することが大切です。ここでは、裏ハムラ法のデメリットをご紹介します。
目の下のたるみへの効果は薄い
裏ハムラ法は、目の下のふくらみやくぼみを整える施術ですが、皮膚自体のたるみを直接引き締める効果は期待できません。そのため、目元の皮膚の余りによるシワやたるみを改善したい場合は、他の施術と組み合わせることが推奨されます。
特に、加齢によって皮下組織のハリが失われている場合、裏ハムラ法だけでは理想的な仕上がりにならない場合があるため、カウンセリングで相談することが大切です。皮膚を切除する表ハムラ法や、中顔面をリフトアップさせるミッドフェイスリフトが適応になる場合もあります。
改善できるクマの種類が限られている
裏ハムラ法は、黒クマの改善には効果的ですが、茶クマや青クマには効果がありません。脂肪の膨らみが影になって起こる黒クマは、脂肪の移動によって影をなくすことで改善できます。
しかし、茶クマは色素沈着が原因であり、青クマは血行不良や眼輪筋という筋肉の透けが主な要因のため、裏ハムラ法では根本的な解決にはなりません。クマの種類によって適した施術が異なるため、事前にクマの原因を確認しておくことが大切です。
施術の難易度が高い
裏ハムラ法は、高度な技術を要する施術のため、医師の技術力によって仕上がりに大きな差が出ます。目の裏側からアプローチするため、眼窩脂肪の移動や配置の調整が繊細な作業となり、経験の少ない医師が行うと不自然な仕上がりになることもあります。
また、裏ハムラ法を行うといって、実はただの下眼瞼脱脂をしているクリニックもあるようです。そのため、施術を受ける際は、豊富な実績と信頼できる医師を選ぶようにしましょう。
関連記事:裏ハムラ法のデメリット7つを徹底解説!下眼瞼脱脂・表ハムラ法との違いも紹介
裏ハムラ法の注意点とは

裏ハムラ法は、目の下のふくらみやくぼみにアプローチする施術ですが、安全に受けるためにはいくつかの注意点を理解しておくことが大事です。施術の特性やリスクを把握し、適切なクリニックや医師を選ぶことで、より満足度の高い結果を得ることができます。
施術による合併症の可能性を理解する
比較的安全性の高い施術ですが、まれに合併症を引き起こすリスクがあります。例えば、目の下の腫れや内出血が長引くことがあり、一時的に違和感を覚える場合もあります。
また、眼窩脂肪の移動が適切ではない場合、左右のバランスが崩れることも少なくありません。施術を受ける前に、リスクを十分に理解し、万が一のトラブルが発生した際の対処法を医師としっかり相談しておくことが大切です。
どんな施術にもダウンタイムがあることを理解する
裏ハムラ法は切開を伴わない施術ですが、それでもダウンタイムは避けられません。1週間〜2週間は痛みや内出血が伴い、腫れは1〜2か月続きます。
特に、大切なイベントや仕事が控えている場合は、ダウンタイムを考慮して施術のタイミングを決めることが大切です。事前にスケジュールを調整し、施術直後のケアもしっかり行うことで、よりスムーズな回復を目指しましょう。
医師の技術が仕上がりを左右するため料金だけで選ばない
裏ハムラ法は繊細な技術が求められるため、医師の技術力が仕上がりに大きく影響します。そのため、単に施術料金の安さだけでクリニックを選ぶのは避けましょう。経験豊富な医師のもとで施術を受けることで、より自然で美しい仕上がりが期待できます。
また、裏ハムラ法を行うと言って、実際には裏ハムラ法の施術をしていないクリニックも存在するようなので、しっかりと信頼のおける医師探しが重要です。
事前にクリニックの実績や口コミをチェックし、カウンセリング時に納得できる説明を受けることが、満足のいく結果を得るためのポイントです。
まとめ
裏ハムラ法は、まぶたの内側から脂肪を適切に移動させることで、目元のくぼみやふくらみを改善する施術です。表ハムラ法と異なり、皮膚表側に傷が残らず、自然な仕上がりが期待できる点が魅力です。ダウンタイムも考慮し、信頼できるクリニックでのカウンセリングを十分に行うことで、満足のいく結果を得られるでしょう。
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